八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2022年 東京薬科大学薬用植物園:ザイフリボク(采振り木)、サジオモダカ(匙面高)等

2022-09-14 10:27:37 | 

9月13日。今日は平山城址公園と東京薬科大学の薬用植物園を訪れました。

行く途中、ツリバナとミツバアケビの果実がありました。

ツリバナ(吊り花)の果実:ニシキギ科・属の落葉低木で花期は5~6月で目立たない紫がかった緑色の花を付けるが、果実はご覧の通り赤く熟した5個の種子をぶら下げよく目立つ。

ミツバアケビの果実

人家の石垣に小さいですが高山植物のタカネビランジに似た花が咲いていました。同じナデシコ科ビランジ属のマンテマ等の花かもしれませんが名前はわかりません。

 

平山城址公園にはクサギが咲いているだけでほとんど花はありませんでした。

薬用植物園では

入口に思いがけなくザイフリボク(采振り木)の花が咲いていました。ザイフリボクはバラ科ザイフリボク属の落葉小高木。花を戦国武将が使う采配に見立てたもの。本来花期は4~5月でその時は咲いていなかったのでびっくりです。ピンボケですが悪しからず。

 

サジオモダカ(匙面高)がまだ何とか咲き残っていました。オモダカ科サジオモダカ属の多年草・湿生植物で花期は7~9月。葉が匙に似ているから。

 

あまりにも種々の花が咲いていたのでこの後長くなりますがご了承ください。

ミシマサイコ(三島柴胡):セリ科ホタルサイコ属の多年草で花期は8~10月。根が柴胡という生薬として用いられるが乱獲により絶滅危惧種になっている。このあたりでは相模原市の麻溝公園で保護されているのが有名。

 

タバコ(煙草):ナス科タバコ属の熱帯地方原産の植物で葉が喫煙のタバコの原料になる。私が幼少の頃小豆島の農家で栽培されていたのを見た記憶があります。

シカクマメ(四角豆):マメ科シカクマメ属の多年草で熱帯アジア原産のここでは1年草扱い。果実が食用になり四角で面白い。

果実

ハマナス(浜茄子):バラ科・属の落葉低木で海岸の砂地に生え、花は観賞用やお茶などに根は染料などに果実は食用になる。歌でも歌われている。

果実

ベニバナシュクシャ(紅花縮砂):ショウガ科シュクシャ属の園芸植物で仲間のニクイロシュクシャを見たことがあります。

ゴキヅル(合器蔓):ウリ科ゴキヅル属のつる性1年草・湿生植物で花期は8~11月。果実が二つに割れ、その様子が囲碁の碁笥に似ているとか、あるいはお椀と蓋に見立てられ合器と名付けられたとか。これもピンボケで悪しからず。

 

フウセントウワタ(風船唐綿):キョウチクトウ科フウセントウワタ属で南アフリカ原産の多年草だが、日本では1年草扱い。花期は6~7月ですが果実が風船状で面白く観賞用になる。

果実

オオケタデ(大毛蓼):タデ科イヌタデ属の1年草。関節炎、マラリア、疝痛、糖尿等に薬効ありといわれる。葉がヘビの毒を消すと伝えられハブテコブラの異名もある。

ルリヤナギ(瑠璃柳、別名:リュウキュウヤナギ):ブラジル、ウルグアイ原産のナス科・属の落葉小低木で名前は柳のような葉姿と花の色に由来。

フジマメ(藤豆):熱帯アフリカ原産のマメ科フジマメ属のつる性植物で食用や家畜の餌とされる。消化不良や解毒の作用があるとされる。

ナタマメ(鉈豆):熱帯アジア、アフリカ原産のマメ科ナタマメ属のつる性1年草。漢方薬、健康食品、健康茶として使用される。

タンジン(丹参):中国原産のシソ科アキギリ属の宿根草でその根を生薬として利用され、血管拡張、血圧降下、鎮痛等種々の薬用があるとされる。

 

シロバナマンジュシャゲ

ゲンノショウコ(現の証拠):昔から民間薬の一つとされ下痢止めの薬草として知られる。

 

クサキョウチクトウ(草夾竹桃):ハナシノブ科クロッカス属の多年草で観賞用植物として栽培される。

ケハギ(毛萩):マメ科ハギ属の落葉低木で在来種。ハギの野生種の中で最も花が大きいとされる。

 

オクトリカブト(奥鳥兜):キンポウゲ科トリカブト属の疑似1年草。道南や中部地方の日本海側に分布する。

 

ウコン(鬱金):ショウガ科ウコン属の多年草。地下に肥大した根茎があり、カレーや漬物等の黄金色の着色料やウコン茶等として使用される。

アザミゲシ(薊芥子):メキシコ原産のケシ科アザミケシ属の1年草でアザミのような葉でケシのような花だから。茎や葉を傷つけるとオレンジ色の汁が出ます。

チコリー:ヨーロッパ、地中海沿岸等の原産でキク科菊ニガナ属の多年草・野菜。和名はキクニガナ(菊苦菜)。キク科で葉に苦味があるから。

以上


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (東鴨ルパン)
2022-09-14 16:44:52
シロバナマンジュシャゲ!見たいなあ〜!何故か?やっぱり少ないのて希少種になるから見たくなるんだろうな!悪い癖かな?
返信する
イワカラクサ (由木の住人)
2022-09-16 08:31:09
 不明の植物、イワカラクサに見えるのですがいかがでしょうか。平の場所でしたら茎が立ち上がります。タカネビランジより花はずっと小さいですよね。
返信する
由木の住人 様 (a-tottoko)
2022-09-16 10:26:34
いつもありがとうございます。
イワカラクサで間違いなさそうです。
科は異なりますが、ビランジと同じ高山植物系なのですね。
今後ともよろしくご教示ください。
返信する

コメントを投稿