八王子市のお散歩日記

自然豊かな八王子市内をお散歩しながら植物・昆虫・野鳥等を日記で綴る

2023年 片倉城跡公園近辺:冬の昆虫:クロスジフユエダシャク(冬尺蛾の1種)、雪虫(アブラムシの1種)等

2023-11-28 17:35:00 | 花と昆虫

片倉城跡公園にそろそろ冬の代表的な昆虫である冬尺蛾のクロスジフユエダシャク(黒筋冬枝尺)が出る頃だと思い探しているとなかなか見つかりません。やっと1頭見つけましたが、今年は暖かくて出て来るのが遅いようです。昨年なら沢山飛んでいたと思います。冬尺蛾とは蛾のうち冬に出現し繁殖するもので雌は翅が退化して飛べません。フユシャク亜科14種、エダシャク亜科15種、ナミシャク亜科14種が知られています。クロスジフユエダシャクはエダシャク亜科の1種。

ユキムシ(雪虫)も飛んでいました。雪虫とはアブラムシの仲間で白腺物質を分泌する腺が存在するもので、代表的な種はトドノネオオワタムシです。北海道や東北では雪が降る頃に出現するようで冬の訪れを告げる風物詩になっています。ここではあちこちでふわふわとゆっくり飛んでいました。

 

今日も果実や種子が多く見られました。再掲のものもありますがご勘弁ください。

ムサシアブミ(武蔵鐙)の果実:サトイモ科テンナンショウ属の多年草で花の形が馬具の鐙に似ています。赤く熟していましたが、仲間のミミガタテンナンショウの果実より赤く熟すのが遅いようです。

 

マサキ(征)の果実と種子:ニシキギ科の常緑低木で花期は6~7月。果実は蒴果で11月~1月に熟し4裂する。中から橙赤色の仮種皮に包まれた種子が現れる。この木では4裂したものはまだ少ない。

ヒオウギ(緋扇)の種子がまだ残っていました。アヤメ科の多年草で花期は8~9月。

ツルニンジン(蔓人参:別名ジイソブ(爺蕎))の果実と種子:キキョウ科のつる性多年草で花期は8~10月。果実は少し裂開して種子が覗いていました。掌に載っているのが種子です。

 

タカオヒゴタイ(高尾平江帯)の果実:キク科トウヒレン属の多年草で花期は9~10月。タイプ標本の採集地が高尾山であることから名付けられた。白い毛は果実についているので「冠毛」と呼ばれます。

コバノカモメヅルの果実と種子(再掲):白い毛は種子に付いているので「種髪」と呼ばれます。

 

キヅタ(木蔦)の若い果実が沢山出来ていました。桜の大木に絡み着いています。ウコギ科キヅタ属の常緑つる性木本で花期は10~11月。果実は翌春に黒く熟します。

 

ウバユリ(姥百合)の果実と種子(再掲):これも裂開して平たい種子が覗いていました。

 

以上

 

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1 コメント

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Unknown (東鴨ルパン)
2023-11-29 07:09:37
北海道のNEWSで雪虫を見ました。そちらでも発生するんですね。こちらでは聞いたことがないのですが、生息域が寒い地方なのかな。
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