<岡目八目(5)。ヘッジファンド化した「中央銀行。」が、経済を崩壊させる>
K(喜多八):前回に、「世界株安連鎖。」を話してもらいましたが、日本では「円安インフレ。」と「消費税増税。」の『愚策』により、個人実質収入が激減し、消費支出も冷え込む中で、日本株式(日経ダウ)が数年ぶりに2万円台に乗せたのも、下がりそうになると『日銀』が買い支えてきたからだというのですよね!??
ところで、アメリカの大手金融機関、シティグループが定期的に公表している『経済サプライズ指数』によると、2014年末時点でマイナス100近くと、とんでもなく悪化しており、これは2008年の国際金融危機、2011年の東日本大震災直後でも記録したことのないほどの「低水準。」だそうですね…!??
しかし、現政権、金融業界、マスメディア大手は、このことも、2014年通年で日本の実質成長率が「マイナス。」に転落したことも一切『無視』して、「株価が上がっているのだから、経済も良くなっている。」という大宣伝キャンペーン(プロパガンダ)を繰り広げていると云われていますよ。
Y(弥次さん):まあ、その日本経済悪化を『糊塗』するための日銀による日本国債「一手買い。」よりも早く、危機的な事態に直面するのは現代資本主義の総本山、連邦準備制度(FRB)による「米国債購入。」なのではないでしょうかね…!??
というのは、米国債の償還予定が2016年には2000億ドル(23兆円)という最初の山が来るし、2018年には1年では最高額であろう4000億ドル(46兆円)という償還が控えているのですよ。
史上最大の借金国家アメリカは、米国民全体が、連邦政府総債務とほぼ同額の18兆ドル(約2000兆円)の対外債務をしょっていて、それらは先進国、中国、産油国など途上国に外貨準備として保有されているわけです…。
そうした折から、このところの原油安による産油国財政『悪化』による米国債売りや中国の米ドルを借りて新興国・資源国通貨での投融資をして運用する「キャリートレード。」の『失敗』による米国債売りが起こってきてしまっているのですよね…。
K:そう言えば、金融機関の1部門としてのヘッジファンドも大変な苦境に立っているのだそうですね??
というのも、現実の業績も将来の展望も悪い企業の空売りをするヘッジファンドに対して、「踏み上げ。」買いを仕掛ける『連中』に、中央銀行が資金を供給しているためだというのですよね…。
Y:そうですよねえ~。
現在のようにインフレ促進、超低金利維持、企業生産価値の先取り奨励(自社株買い)、投機筋の空売りに対する「踏み上げ。」買い優位といった、明らかに不健全な状態を促進する一方に市場が動いていることは、1929年の株価大暴落以上に壮大な「屋台崩し。」が起こるのではないかと、増田さんは述べているのですよ…。
さて、この後は、「マイナス金利。」で株式相場がどうなるのか?ということになりますかね??
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