<蒟蒻問答(2)。 アベノミクス。 国柄を守るための覚悟>
D:アベノミクスの第3の矢である成長戦略は、新自由主義、構造改革路線への方向に行こうとしていますが、これは安倍首相の「瑞穂の国の市場経済。」と矛盾することは明らかなように思いますがねえ…。
K:そうですよねえ。 安倍総理は、次のように述べてますね…。
《 日本という国は古来、朝早く起きて汗を流して田畑を耕し、水をを分ちあいながら、秋になれば天皇家を中心に五穀豊穣を祈ってきた、「瑞穂の国。」であります。
自助自立を基本とし、不幸にして誰かが病で倒れれば、村の人たちでこれを助ける。
これが日本古来の社会保障であり、日本人のDNAに組み込まれているものです。
瑞穂の国には、瑞穂の国にふさわしい資本主義があるのだろうと思っています。
自由な競争と開かれた経済を重視しつつ、しかし、ウォール街から世間を席捲した、強欲を原動力とするような資本主義ではなく、道義を重んじ真の豊かさを知る、瑞穂の国には瑞穂の国にふさわしい市場主義の形があります。》
D:う~む。 そうは言うけれども、安倍さんが現にやろうとしていることは、この「瑞穂の国。」の「真の豊かさ。」としての共同体の破壊になってはいませんかねえ…??
脱デフレと景気の回復を謳いながら、新自由主義的な改革を加速することはあらかな矛盾ですよね…?
この20年以上に及ぶ構造改革路線こそがデフレの原因であり、規制緩和や自由化が安定した市場を破壊し経済の格差を生み、雇用の流動化をもたらしたのですよねえ…?
K:そうですよねえ。 TPPへの参加がさらなる日本の市場の混乱と、アメリカの強欲な資本主義に席巻されることは容易に想像されますよ…。
さらに、消費税が景気の腰折れとなるのは火を見るよりも明らかなのに、財務省に押し切られれて増税に踏み切ったことで、アベノミクスの『矛盾』を拡大してきていますよねえ…!?
、経済そのものが失速して、税収の減少を招くことにならなければいいのですがね…??
D:そうなると、アベノミクスは、この国の歴史と『伝統』に根差した産業や生活をなし崩しにしていくことになりますよ…?
「日本を取り戻す。」どころか「日本」は、現在、国家としてより深い危機のなかにあるともいえますかね…!?
(以下略)
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