<一国一語主義こそ、世界帝国のいしずえ>
世界中の先進国のほとんどが、アメリカ文明の亜流に留まっている中で、日本だけが、独自の文明類型を維持していることは、疑う余地のない事実であります。
鉄道が、大量交通機関として機能しているか、いないかを見ただけでも、日本が欧米社会とは、まったく違った『文明類型』に属することは、明白であります。
もうひとつの、日本が、独自の世界文明を築いた中心国である証拠は、外国および外国への、ほとんど完璧な無関心であります。 日本から、海外に出掛ける人の比率は、アメリカ(20%)よりも低く、8カ国(英国115%、ドイツ95%、カナダ70%、ニュージーランド40%など)で、最低の14%でした。
また、長年にわたる、中学校からの英語教育にもかかわらず、日本人の英語習得力は、お世辞にも高いとはいえない。
これは、当然すぎるほど当然のことなのです。 日本に生まれ落ちた人間は、外国語を、ひとこともしゃべれず、読むことさえできなくとも、高等教育の卒業証書を取るのに、ほとんど不自由はないし、国際情勢について完全な無関心を貫いても、日常生活に支障をきたすことはありません。
外村直彦が、『脱欧入近代』で引用している、英語の実用性に関する試算は、非常に面白い。
『…平均的な日本人が、一生のうち、海外で過ごす日数は、たった70日という計算になる。 しかも、韓国や中国という英語圏でない国を含めてである。
たった70日のために、なぜそこまで必死になって、英語を話せるようになりたいのか?』
聡明な日本の大衆は、この事実を知っている。 おそらく、世界中で、大学教育の主要分野を、自国語だけ分かれば、受講できるようになっているのは、英語圏と日本だけでありましょう。
世界中の先進国のほとんどが、アメリカ文明の亜流に留まっている中で、日本だけが、独自の文明類型を維持していることは、疑う余地のない事実であります。
鉄道が、大量交通機関として機能しているか、いないかを見ただけでも、日本が欧米社会とは、まったく違った『文明類型』に属することは、明白であります。
もうひとつの、日本が、独自の世界文明を築いた中心国である証拠は、外国および外国への、ほとんど完璧な無関心であります。 日本から、海外に出掛ける人の比率は、アメリカ(20%)よりも低く、8カ国(英国115%、ドイツ95%、カナダ70%、ニュージーランド40%など)で、最低の14%でした。
また、長年にわたる、中学校からの英語教育にもかかわらず、日本人の英語習得力は、お世辞にも高いとはいえない。
これは、当然すぎるほど当然のことなのです。 日本に生まれ落ちた人間は、外国語を、ひとこともしゃべれず、読むことさえできなくとも、高等教育の卒業証書を取るのに、ほとんど不自由はないし、国際情勢について完全な無関心を貫いても、日常生活に支障をきたすことはありません。
外村直彦が、『脱欧入近代』で引用している、英語の実用性に関する試算は、非常に面白い。
『…平均的な日本人が、一生のうち、海外で過ごす日数は、たった70日という計算になる。 しかも、韓国や中国という英語圏でない国を含めてである。
たった70日のために、なぜそこまで必死になって、英語を話せるようになりたいのか?』
聡明な日本の大衆は、この事実を知っている。 おそらく、世界中で、大学教育の主要分野を、自国語だけ分かれば、受講できるようになっているのは、英語圏と日本だけでありましょう。
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