脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

現実

2012-08-20 22:11:32 | 私の思い 2
月曜日は毎週カウンセリングの日。
カウンセリングのあとは落ち込みが激しいので仕事はおやすみにしているのだが、
今日はそのあと保護者会の日帰りキャンプに行った。
一昨年、昨年は夫のことがあり、若い人たちにお任せだったので…少しはお手伝いしなければと……




カウンセリング、
私よりずっと若い臨床心理士の方なのだが
さすがはプロ!と感じいることしばしば。
余計なことは言わない、
あくまでも私中心の会話。
今日も
「ここに来る人は社会に適応したいとか
楽になりたいとか思ってみえるんですよね?
でも、私はこのまま生きていくしかないと思っているのに、
先生も困られますよね?」
と聞いてみた。
「ここにくる意味は○○さん(私の姓ではなく名前で呼んでくださる)が決めることで私が決めることではないので…」と言われた。

夫の闘病中の話は涙なくして語れない。
臨床心理士さん、思わず涙ぐんでおられた。
感情移入しちゃいけないんでしょ、と思いつつ、ちょっと嬉しかった。


夫の闘病中のたくさんの後悔も話して
それら全部を一人で背負っていくのは重すぎるでしょと言われ、
「力があるうちは背負っていられるかもしれないけど……力つきたらわからない」と正直に話した。



今、一番弱いところをさらけ出せる場があるだけ、恵まれているのかもしれない。



でも、不思議なご縁で
今日の保護者会のキャンプに去年から講師できておられる先生とは
娘の幼児の頃からの知り合いで
久しぶりにいろんなお話ができた。


苦しいのも
つらいのも
さみしいのも
後悔も
懺悔も
みんな
仕方ないのだ


だって、それだけ夫に寄り添えなかったということなのだから……


夫と共に
私の一番幸せな時間はなくなった。
もう、
夫がいた頃のように
楽しめることなど何もない。
それはどうしようもない現実なのだから……

1 コメント

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小生の心のケアはレーゾンナー (そよかぜ)
2012-09-21 00:59:03
スさんでした。おそらくそのレーゾンナースさんは「臨床心理士」の資格を持ってみえたと思います。小生が受診していた精神神経科の看護師さんだったので話やすいということもありましたが、気を遣うこともありました。小生が一方的に話した後で、簡潔にアドバイスをいただきました。言葉のキャッチ・ボールが出来ればもっと良かったと思いますが、当時の小生は姉の病状の告知を受けて、動揺していたので、話を聴いてもらえるだけで凄く心の整理が出来たように思います。
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