脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

とりあえず

2021-10-17 19:42:43 | 日記 2
退職して、どんなにたくさん、やりたいことができるかと期待していたけれど
いまのところ、雑用に追われ
まったくやりたいことができていない。

白内障の手術を決めてから
視力の悪化が急激に進み
車の運転が怖くなっている
メガネをかけても0.2しかないと言われた視力では
都市部へ行くと
ほとんど標識が見えないばかりか
→の信号の向きが判別できなかった

膝の痛みは
一進一退で
今日は特に調子が悪く
歩く事もままならなかったが
娘のトイレや入浴介助のために
ある程度の無理はしなければならない

10年前から数年間、
調理らしいことがほとんどできなくなっていたが
今は
少しずつ
レパートリーを増やしている
それでも
以前のような手際良さは戻っておらず
娘のために作る料理は
数日前からネットで下調べをして
半日掛かりでやっと調理している
夫が元気だったころ
手早く、安く、工夫することが好きで
調理していたメニューを
全く思い出すことができないのは
今も変わらない
今作っている料理は
あのころとは全く違うものばかりだ
時々
調理しながら
「あのころ、こんなものを作っていたなあ・・・」と
思い出しかけることもあるが
それはほんの束の間で
しっかり思い出そうとしても
霧の中に消えてゆくような
記憶の曖昧さの中にいる

それは、もうあのころの自分には戻れないということを
否応なく思い知らされることだ
調理をするたびに
繰り返し・・・

それでも
娘が夫の好きだった食べ物や
夫と行った場所などを覚えていてくれて
時々
「お父さんと食べたんなあ」などと
片言で話してくれて
2人で思い出話ができることに
とても
とても
慰められている

今は
まずは
自分の体のメンテナンスをして
暖かくなったら
次の仕事を探そうかな、と考えている

追伸
カズリンさんへ
コメント、ありがとうございました。
お元気でおすごしでしょうか。
だんだんと寒くなってきますので
お体に気をつけてお過ごしくださいね。

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