脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

未来

2014-06-23 00:13:29 | 私の思い 3
夫がいた頃、
わたしには未来があった。

名古屋の病院を退院するとき、
ドクターから
夫の余命は三ヶ月から半年、と言われた。
冬は決して越せない、と。

それでも、
夫と共に過ごしていた日々、
それは未来のことだった。

その
未来に怯えながらも
現実に
今という瞬間があり、
未来はその先にある時間だった。



今、
わたしには
未来という時間はない。

想像することができない。

期待することもない。

今という時間さえ
わたしとは無関係なところを
流れている


絶望も希望も
過去も未来も

それらは
人生を味わうことができるひとたちのものだ



なにも、ない。

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