脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

最後のメッセージ

2012-07-21 04:29:00 | 私の思い 2
今日は夫の1周忌法要。
叔父の50回忌と義母の33回忌も併せて勤める。
夫の命日は8月7日なので少し早いのだが、
あまりお盆直前というのも
お参りしてくださる方々のご都合はどうかな…と考え、
少し早くした。


ここ数日、
家の中の片付けをしながら、
泣いてばかりいた。
夫がいなくなってからも
ずっと触れることさえできなかった
様々なものが
夫の闘病中のままになっていたから…
でも、結局、
ほとんど片付かないまま
当日を迎えてしまった。


夫の携帯の履歴を見ていて
私への最後のメールを見つけた。
昨年の6月13日、
以前のメールを誤送信したものだと思っていたのだが……
「いろいろあるでしょうが焦らないでください!明日は歯科に寄ってから帰ります」という
元気だった頃、泊まりの仕事の夜に送ってくれたメールの再送信だった。
毎日、
夫の状態や来客、食事内容、私の予定など細かく記録していたのに
なぜか
この日の記録は真っ白。
何も書けないほど大変な状態だったのか
逆に落ち着いていたのだったか……


当時は携帯の誤操作だとしか思っていなかったのだが
あらためてそれを見ていて
それは夫からの私へのメッセージではなかったのかと思えてきた。
もう、
メールをうつことも
自分の思いを言葉にすることもできなくなっていたが
思考力は比較的しっかりしていた夫が
自分の思いを伝える唯一の手段として
使ったのではなかっただろうか……


あのとき、
なぜそこに思いが至らなかったのかと
激しい後悔の嵐の中にいる。


でも、
今、
この言葉は
そのまま
夫から私への最後のメッセージとして
心に響いてくる。
私のすべてを受け入れて
認め、
支えてくれた夫。
「焦らないで」と言ってくれた
その言葉を忘れないように……ゆっくり生きていこうと思う。


眠れないまま夜が明けようとしている。


今日は
きちんとご挨拶をしよう。
夫がいつも言っていた
皆さんへの感謝の思いをお伝えしたいと思っている。


がんばれますように!
あなた、今日も私を支えてね!

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