脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

どうしたって

2016-02-21 20:45:47 | 私の思い 3
なにを
どうしたって
たいせつなひとをうしなったかなしみは変わらない

はげまされたり
多分、あきれられたり
しんぱいしてくださるひとも

みんな
「善意」なのだとわかってはいるけれど
わたしの思いにはしっくりこない

たぶん
ほんとうに
たいせつなひとをうしなってみないと
このきもちは
わからないのだと思う


それは
しかたのないことなのだ


わたしだって
夫とともに闘っていたころは
こんなふうに
かなしみのそこで
ただ
ただ
まいにちをやりすごすしかないことなど
想像すらできなかったのだから


それでも
日々の暮らしは
まいにち
ずっしりと重く

やらなければならないことも
つぎつぎとわいてきて

それらから
逃げたいわけでもないけれど
それらのひとつひとつに
大変なエネルギーが必要でもある


どうしたって
かなしいだけなら
いっそ
まいにち
かなしみの底で
じっとしていられたらいいのに・・・