脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

発作

2015-10-13 20:29:16 | 私の思い 3
今日、勤務先で利用者さんが発作を起こされた。
久しぶりの、大きな発作だった。
時間にすれば、3分弱。
でも
とてもとても長い時間に思えた。
その苦悶の表情は
夫の発作の時にわたしを引き戻す。

ドクターは
くりかえし
「発作で死ぬことはないから」と言われた。
「発作をこわがらないで」とも。
でも、
発作の間
夫はどんなにか苦しかっただろうと思う。

車いすになって
ドクターから
いよいよ
「末期」と宣告されてから
不思議に発作の回数は減った。
肺炎で苦しい呼吸の下で
あの発作の苦しみを味わうことがなかったことだけが
唯一の救いだ

発作の時
周囲の者にできることはわずかしかない。
刺激を与えないように
危険がないように
ただ見守ることしかできない。
病魔の前で
まったく無力な自分を思い知らされる。

もしも神様がいるなら
どうぞ
この発作の苦しみを
すこしでも
減らしてくださいますように