脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

姪の結婚式

2012-05-26 20:33:43 | 日記 2
明日は姪(姉の末娘)の 結婚式。
姉の夫は姪がまだ中2の時に病気のためになくなった。
以来、夫は何かにつけて姉の家のことを心配してくれていた。
大雪が降れば、
カーポートや小屋の雪おろしに飛んでいき、
まだトタン屋根だった頃はペンキ塗りにも行った。
3人の娘たちの進学や就職のための引っ越しにも行き、
ちょっとした電気工事や修繕もしてずいぶんと活躍したらしい。
姪たちも夫をとても大切に思ってくれていた。


義姉の時もそうだった。
父親をなくした姪が
連休やお盆に父親の車を運転して我が家に来てくれると
夫は必ず洗車をし、丁寧にワックスがけをしていた。
私は当時
たくさんの来客の接待に追われていて
もう少し家のことを手伝ってほしいと思っていたのだけれど、
あの頃、
夫は
父親をなくして
その車の手入れも十分にはできない姪への気遣いを
洗車やワックスがけをすることで
精一杯表していたのだと思う。


まるで
いつか
自分も
娘を残していくことを
予感していたかのように
姉や義姉、
そして姪たちのことを
とても案じていたのだ。


一家の主がいないということが
どんなに大変なことか
わかっていたから
姉や義姉たちに
あんなに一生懸命に力になろうとしたんだと思う…


そして
あんなに
私たちの生活のことを
心配してくれたんだと思う…


夫がいたら
明日は姪の花嫁姿に
父親のように号泣するかもしれない。
でも、
私は
夫の分まで
姪の幸せを祝ってこようと思う。
泣かないで
絶対に泣かないで!