人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

テレビ朝日の特集番組

2008-01-07 05:27:26 | Weblog
 ここのところ目立って地球温暖化に関するニュースや特集番組が
増えてきたように思えるが気のせいだろうか。それはそれで嬉しい
ことだが、中には本当に危機を伝えようとしている番組なのだろうか
と疑わしいような番組も少なくない。

 そんな中で正月の特集番組として放映されたテレビ朝日の番組は
非常に真面目で地球温暖化問題を真正面から捉えていた番組として
評価できるのではないだろうか。番組の中では従来、見たこともない
国の事や事象を紹介しており、それだけでも十分評価するに値するが、
その掘り下げ方も正統派と言えるような、真正面から切り込んでの
掘り下げ方には非常に好感が持てた。

 これからは、このような番組がもっと増え、全国規模の温暖化防止
への気運が盛り上がることを望んでいる。そもそも地球温暖化防止と
産業発展が両立するものなのだろうか。

 私は危機的状態が目に見えるようになった昨今の取り組みとしては、
私達の生活水準を下げてでも取り組むべき問題だと考えている。むろん、
一企業や一国家だけの取り組みでは当然不公平が生じよう。世界が
一つになり、全産業や地球に住む全てのものが心を一つにして、化石
燃料への異存を軽減すべきだと考えている。

 それを今日からでも実行しなければ、一部の学者が言っているように、
人類は80年以内に滅亡するかも知れない。そんな秒読みに近い段階に
おいても排出権の取引だとか、新しい油田やガス田の開発などと言って
いたのでは話にならない。

 地球上の人口は、地球が供給できる資源の限界を超えている。それは
食料に端的に現れている。先進国と言われる国々の食糧事情が充足して
いる一方で、最低限の食生活さえ保障されない人がたくさん居る。
いわば私達日本人の食生活は、そうした人々の犠牲の上に成り立って
いる。

 高い輸送費を使い、大量の二酸化炭素を排出し、何千キロもの彼方
から野菜が運ばれてくる。その野菜は、その国の貴重な地下水を大量
に消費して生産されている。

 日本へ輸入された食料品の半分以上がゴミとして捨てられている。
この現実をどう考えれば良いのだろう。コンビニの商品の内、賞味期限
切れで廃棄されるものが大量にあるという。これらは食べられないもの
ではない。ただ単に定められた賞味期限を過ぎただけのものである。
コンビニは売れても売れなくても店舗の品揃えとして並べておくのだと
言っている。そして、期限が来たら遠慮なく捨てられていく。

 これだけ大量の廃棄される食品があれば何千万人もの人を飢えから
救うことが出来るはずだ。このような矛盾があって良いものだろうか。

 今年、北海道で開かれる洞爺湖サミットでは地球温暖化問題が大きな
テーマとなっている。ロゴマークも地球の中から新しい芽が出ていると
いう、地球再生を意識したものだ。

 環境問題は今や特別なテーマではなく、私達が避けては通れない
大きなテーマである。そして、こうした会議の度毎に大切なことが
先送りされてきた。これでは対策にならない。難しいことを無理を
してでも確約をする勇気が必要だ。

 今年の正月は長男夫婦と長女夫婦に二歳になる初孫が加わって
大変賑やかだった。しかし、華やいだ雰囲気の一方で、かつて私達が
味わったこともないような暗い未来が横たわって居るのかと考えると、
素直には喜べない。

 前途洋々に思えていた昭和30年代が懐かしい。あの頃は全てが
右肩上がりの中にあり、先の不安などまったく感じなかった。家族が
増え、家が建ち、家の中には家財道具が充足していった。給料も
上がり、ボーナス時期になると街は買い物客で溢れていた。みんなが
浮かれていた時代であった。

 その付けが今になって回ってきている。お隣の中国でもオリンピック
開催を一つの山場として経済問題や社会問題が急浮上してくるのでは
ないだろうか。あれだけ急速な経済発展の背景に歪みがないはずはない。

 アメリカ経済の斜陽化は地球温暖化現象の末期的な症状を象徴して
いるように思えて仕方がない。

 二歳になる孫のあどけない仕草や片言の話し言葉を聞いていると
可愛くてしようがない。何とか、この子達の将来に禍根だけは残し
たくない、そんな思いでいっぱいである。
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