共通テーマ「失う」でAが書いた詩を投稿します。

何もない首
いつの間にか首から外れてなくなった
ネックレスのことを
雨の日に思い出している
契る気もなくイエスと言い
口にしたからには
誰にしたかわからない約束を守ろうと
君の「病める時」に付き添った
――なぜ看病してくれるの?――
与えられることなく育った君の
怪訝な顔は白く冷たく
栄養を摂らせねばと焦ったが
君に浸透する成分はどこにもなくて
どこにもないものを欲しがる捨て子たち
「死がふたりを分かつ時」まで
共にいようとしたら
殺し合うしかなかっただろう

何もない首
いつの間にか首から外れてなくなった
ネックレスのことを
雨の日に思い出している
契る気もなくイエスと言い
口にしたからには
誰にしたかわからない約束を守ろうと
君の「病める時」に付き添った
――なぜ看病してくれるの?――
与えられることなく育った君の
怪訝な顔は白く冷たく
栄養を摂らせねばと焦ったが
君に浸透する成分はどこにもなくて
どこにもないものを欲しがる捨て子たち
「死がふたりを分かつ時」まで
共にいようとしたら
殺し合うしかなかっただろう