湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

謎の詩パート8&9

2017-06-30 01:49:51 | オリジナル
共通テーマ「謎」でSが書いた詩を投稿します。

ジイドの寝室

マンションのみどりあふれる台所
1973年
窓すれすれにせまる山
客人の目に入った痛いゴミを
私はとりのぞこうとしている
この目でジイドの寝室を見たのだ
男色家のジイドの寝室に入った男
みどりの中でなぞは
なぞのまま後戻りしていく


続いて、Iの詩を投稿します。

疑問

死んだら何処へ行くの?
生まれ変われるの?

早く教えて
どうか教えて

あの世って何処にあるの?
この世に戻って来れるの?

速く教えて
どうか教えて

何処まで行ったら宇宙の果てに行けるの?
何時までたったら時間の果てにたどりつける?

早く教えて
速く教えて
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はやいの詩パート5

2017-06-29 00:00:52 | オリジナル
共通テーマ「はやい」でSが書いた詩を投稿します。

疾うに

とうに亡くなられました
おや ご存じなかった
何をなさって居られたのです
ほう ワインをめしあがっておられた
神さまもどきはいますがね
芸術も哲学も宗教ももう生きては居られません
いえいえ ご心配なく 誰からも尊敬される
科学とやらは健在ですよ
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謎の詩パート7

2017-06-28 10:10:52 | オリジナル
共通テーマ「謎」でSが書いた詩を投稿します。

こたえは天国に

どうやらようやくに天国に着いたらしい
「ああキミ」と神さまがすぐに気付いてくれて
神さまへの百年の想いなど
さとられまいとしていたのに こんな
人の気も知らないで
神さまはキスしてくださった
前の世にいたころは
神さまへの気持ちはつるつるとすべってはころぶものであったが――
現世では旅の気分だったから
別れの場面は気楽なものであった もう
溺れる夢も見ないだろうし
男の神さまと
心ゆくまでシガレットを楽しもう
神さまと
2人よがりを楽しもう
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ヤサイクル4周年&フリマ

2017-06-27 02:10:13 | イベント
逗子海岸ロードオアシスの八百屋CAFEヤサイクルがオープン4周年を迎えました。それを記念したイベントを今日まで開催中です。

先着20名にミニ野菜セットをプレゼント  700円以上お買上げでクジ引きチャンス

この節目に店内を模様替えして、今まで以上にいい感じになってます。

そして7月2日には、外の広いデッキで私たちがフリーマーケットを開催します。時間は10~15時。衣類や雑貨がお買い得!
現代詩の合評会湘南文芸、俳句の合評会湘南句会の案内も用意しますので、興味のある方はお声がけください。
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謎の詩パート6

2017-06-26 00:00:42 | オリジナル
共通テーマ「謎」でEが書いた詩を投稿します。

なぜ

一人 食事をとる
本の間で 食事をとる
それは それでよい

しかし なぜ
ここに いるのか
いなければいけないのか
何十年か前に
出会ったというだけで

19・・年 誕生し
20・・年 なお生きてある
なぜ と問われても
答えようがない

十何年 しかと生きてきたか
確信をもって そう言えるか
否 であれば
問うことに意味はない


「謎」「はやい」の詩の提出締切は6月30日(金)です。未提出のメンバーさん、よろしくお願いします。
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謎の詩パート5

2017-06-25 00:00:26 | オリジナル
共通テーマ「謎」でEが書いた詩を投稿します。

不思議

白紙を見ているのは
とても不思議だ
チラシの裏でもいいのだが

そこにあるのは
長く読みつがれる
詩の一行かもしれないし
未来を革新する
思想の一端かもしれない

ボールペンを手にする
雑事を書きなぐる
命が抹殺される

偉大な生涯が
たわいもないものの手にかかる
あるべきでないことが
果てることなくくりかえされる

抹殺するものが
あるいはされるものが
私自身であったとしても
沈黙しかない
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謎の詩パート4

2017-06-24 00:00:52 | オリジナル
共通テーマ「謎」でTが書いた詩を投稿します。

夏至の日の恋

降りてはいけない
警告音が鳴っている

夏至の真昼
鳥居の影は真下にある
奥に洞穴があり
下への階段が見えている

十五段降りると ひいやりとして
足元がかすかな青緑色に光っている
ヒカリゴケの上に蹲っている男がいる
  どうしたんですか?
  長いことここに居るので言葉が覚束ないです
背後には闇が迫っている
髪も髭も伸び放題
手足の爪は先が内側に曲がって
どこまでも伸びている
  食べ物は?
  誰かが階段の下へ置いていくんです
供え物を食べているのだ
  十五段上がれば外へ出られますよ
  上がろうとすると足が動かないんです
衣服もボロボロ 無いに等しい
それなのにかすかな快い香りをまとっている
  ここは穏やかで安心です
笑って見つめている
強い磁力
一緒に蹲ってこのまま朽ちてもいい

突然
鳥居に繋いできた犬が吠える
  犬が待っている 戻りなさい

階段を駆け上がると
犬が小刻みに尻尾をふる
犬の影が少し伸びていた

洞穴の男の声が忘れられない
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漱石山房

2017-06-23 14:37:24 | 旅行
都内小旅行中に訪れた雑司ヶ谷霊園の夏目漱石の墓を、6月15日の当ブログでご紹介しました。
今回は漱石が晩年の9年間を過ごした家の跡地、漱石公園を訪れてみましたよ。

Now constructing! 今年9月24日に開館予定の漱石山房記念館。
漱石って、生まれたのも亡くなったのも現在の新宿区だったのね。松山に住んだり現在の逗子市新宿を訪れたこともあったけれど
生誕150周年の年だから、新宿区も力が入りますね。オープン楽しみにしています!
元の形で保存できなくても、こうやって行政の手でゆかりの場所に公園が整備されたり施設ができたり住居の一部が復元されたりするのは素晴らしいと思います。
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はやいの詩パート4

2017-06-22 00:00:37 | オリジナル
共通テーマ「はやい」でAが書いた詩を投稿します。

ついて行ってはいけない

幹でかさぶたになった傷痕を
名木にナイフで落書した
知らない誰かの偽悪的な顔を
目が乾くまで見ていた

疾駆する季節を
追いかける必要はない
早く通り過ぎる人に
苦しい汗をかいてまで
ついて行こうとするな

この世界を覆う無数の傷口
大したことないとうそぶけば
感情が鈍くなっていく
かさぶたで息止められた傷

掌を胸に重ね
眠れなくても眠るのだ
夢にたどり着いても決して
人々について行ってはいけない

君の曲は
閉じられた楽譜の中で
風化しかかっているけれど
嘆いてはいけない
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はやいの詩パート3

2017-06-21 01:04:18 | オリジナル
共通テーマ「はやい」でSが書いた詩を投稿します。

コップの窓
うつくしいコップがある
はやかれおそかれ
コップは割れるかもしれない
そのとき
コップの窓がひらいて
うつくしいコップの
たましいが
飛び去るだろう
だからゴミとしてすてた
コップを嘆くことはない
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