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湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

烈の詩パート8

2018-04-30 00:10:36 | オリジナル
共通テーマ「烈」でAが書いた詩を投稿します。

触手

中指の先を怪我した
それだけで
傷にしみて物がしっかり洗えない
刃物を使うのに力が入らない
うっかりぶつけると
傷口が痛みを訴える
血がじんわり滲み出す
かばうと掌に力が加わり
小指の付け根にまめができた

不便な暮らしに慣れた頃
循環する血液で自分を埋めていく
不気味な力で指先の傷は治った

誰かに触れたら烈風を吹き出す
わたしにある無数の先端
すべての付け根の頑固なまめ
これは大事に治さずにいる
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得の詩パート6

2018-04-29 00:28:02 | オリジナル
共通テーマ「得」でSが書いた詩を投稿します。
 昨日の池子フレンドシップデーで
損と得

どちらがトクか
凸と凹
背の高いのが入ってきて握手を求める
背が低ければすわったまま手を伸ばそう
それでもソンを感じれば
昼寝だ

真正面には
ハムレットばかりだから
道草がいい

音楽のように人がヒトを襲うが
歩かねば!!

そして
生還というふんい気なら
得はないし侮られるし――
どちらがトクか答えはみつからない
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得の詩パート5

2018-04-28 12:13:14 | オリジナル
共通テーマ「得」でSが書いた詩を投稿します。


つのを折ったが
秋が終らない
老人になれたが少年と
あいまいな場所にしゃがんでいる
つのの無い
行クトコロ無イ少年とわたし
女にうまれてソンをした
そういってのむビールに酔い
手放せなくなるおとぎばなし
散文の男が死んで
彼の指を火葬場で食べたのは
女にうまれてトクをしたと言いたかったから
「アッ」というみじかくするどい
さけび声が背後できこえたが
あのとき仕上げた自画像は
女にうまれてソンをしたという或る「荒廃」
かくしきれないあたまの角を
西日にさらせ 傷口を そうだ
それでいい
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烈の詩パート7

2018-04-27 11:59:57 | オリジナル
共通テーマ「烈」でSが書いた詩を投稿します。

熱烈なファン

透明になっても
いまだ命乞いの
おそらく 自分の
熱烈なファンで
ついに 椅子ひとつに

だがおむかえを待ってはいない椅子で
トンネルの中の
時間だけが太り出し

黒いジャズきくには早い
宵の口 ことごとく消え去った
彼 彼女 単純過去……

大人でも子供でもない
顔ひとつ
あたらしい自分のブロマイド
死ぬわけにはいかない顔は
春の顔をあそばせている
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龍本寺で一句

2018-04-26 21:53:38 | 文学
先週、北久里浜俳句会中級・初級合同吟行会で横須賀の龍本寺へ。

日蓮宗のお寺。本堂の軒に掲げられた「聖人垂跡」の大扁額を見てAが詠んだのはこんな句でした。
扁額の年月欠けて花御堂
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燕俳句

2018-04-25 22:59:29 | 文学
今日の湘南句会の兼題は「巣」。燕を詠んだ句が多かったけれど、その中でもいろいろな視点があって楽しかったです。
急流や親燕巣に戻りけり
あくびして燕の巣まで手を伸ばし
雛五羽がこぼれんばかり燕の巣
ラッシュアワー営巣いそしむ燕かな
縄のれんくぐれば燕が巣を造り


賑わうレンバイ(鎌倉市農協連即売所)の天井近くにツバメが止まっていました。
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泡鳴の横須賀

2018-04-24 17:45:34 | 三浦半島
今日は県内の文学碑を紹介します。先日吟行した横須賀の中央公園で見つけた岩野泡鳴文学碑。



ここに住んだのではないけれど、度々訪れて横須賀の漁師さんと交流をもったようですね。
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北沢川緑道

2018-04-23 22:21:47 | 旅行
都内なので旅カテゴリーで投稿。


先月末に訪れた時は満開だった桜の木が、今はせせらぎの道に緑陰を作っています。


近くに暮らし執筆活動をしていた文学者の案内板(顕彰碑)を見ながら散歩できます。
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烈の詩パート6

2018-04-22 09:12:35 | オリジナル
共通テーマ「烈」でEが書いた詩を投稿します。

烈火

行儀よく並んだ優等生たち
先頭が暗黙の境界内に座を占める
順次着座して 朝はこともなく進行する

たまさか その意図は不明だが
中央線を越境するやからがいる
隣りの列は脇から火にあぶられ
烈しく算をみだす
偏愛にはりついたエゴ
はた迷惑な義侠心

座にありつけば終点まで
正義とは等々 やくたいもない思念にひたる
あぶれ組は一時間余
はらわたを烈火にさらしつづける
ガンやカイヨウを発症せずとも
職場で若い者にあたりちらす
若者は帰宅して これまた
連れあいに力をふるう
妻君が身ごもっている
胎教に支障をきたすだろう
誕生すべきユカワ三世かホンダ四世を
はばむことになる

小さくは組織の消長
大きくは国運の盛衰に波及する
この責めはだれがとるのか
紳士面したことなかれ主義か
無頼な越境者か
ふがいない己れ自身か
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烈の詩パート5

2018-04-21 09:07:12 | オリジナル
共通テーマ「烈」でAが書いた詩を投稿します。

春の草
            
飛び入りのエピソードで
またぞろ息をし始める
春曇天の物語
流れ込んで
満ちて
凍って
溶けて
蒸発して
ある春の日に
突然烈しく降ってくる
生きている限り
きりが無い
脈絡などない
伏線は張られていない

この季節になると
突如たくさんの花を付ける雑草だ
種になって
飛んで
着地して
潜って
芽吹いて
花を咲かせ
何度でも勢いよく
輪廻するわたしたち
悟らないから治らない
ただ粋がって喰い合って

誕生と死の間は
すべてが一瞬
いつも違って
いつも繰り返しで
春の只中で憂鬱になって
花を摘んでは喰らっている
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