湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

西行の歌碑

2022-12-30 08:59:24 | 文学
茅ヶ崎市文化資料館の門柱。

文治2年(1186年)に西行が、鎌倉への旅の途中茅ヶ崎を通過した時に詠んだといわれる和歌が刻まれています。
砥上ヶ原(とがみがはら/とかみがはら)は湘南砂丘地帯の古い地名で、当時は寂しい荒地だったそうです。
傍らの案内板にはこのように記されています。
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冬牡丹俳句

2022-12-28 20:33:31 | 文学

今月の湘南句会の兼題のひとつは「冬牡丹」。
通常牡丹の花期は5月で「牡丹」は夏の季語。
春に蕾を摘み取られ、花の少ない冬に開花するように管理される冬牡丹に哀れみを感じる句もありました。
複数の点が入った句をご紹介します。
いじられて嫌々咲けり冬牡丹
寒牡丹観て約束のうなぎかな
一時の退院に観る寒牡丹
冬牡丹玩具のダンプ池に浮き
源氏池怨みかなでる冬牡丹
冬牡丹汝うらやまし菰の中

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はしゃぐの詩パート1

2022-12-26 07:35:30 | オリジナル
新しい共通テーマ「はしゃぐ」でSが書いた詩を投稿します。

警告 
                 
ふざけるな!
命を落として

娘を亡くして
息子を亡くして
夫を亡くし妻をなくして

父を母を
一切合切を踏みにじられて
涙なんぞとうに枯れはてた
慟哭の人民を眼下に
おまえの眼はわらっているではないか

自分をよく見ろ
自分の眼の深淵を

おまえのわらいはおまえ自身を復讐する
それをおまえは
知らないとは言うまい

万巻の書を読み
万里を巡っているおまえが
知らないとは言うまい

すべからくが己のもとに帰るということを
おまえが知らないとは言うまい

神がおまえを裁くのではない
おまえが
そこに居るおまえ自身が裁くのだ
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曇の詩パート1

2022-12-24 08:10:15 | オリジナル
新しい共通テーマ「曇」でSが書いた詩を投稿します。

元気になぁれ 

神様はネ
雲のおふとんのなかで
今、考えていらっしゃるのよ
みち子ちゃんがネ
どうしたら元気になるかって

こないだゆう子ちゃんがお風呂に入れてって
柚子をあげてたでしょ
昭ちゃんが
神様に
ピンクの夕焼雲をあげたらいいんじゃないかって
言ってたミタイ

神様はみんなの気持ちをよくご存じ
それで
神様がおっしゃるには
あとで、夕焼さんのところに行って
ピンクの雲のこと
お話ししてみるって、
もう少し雲のおふとんの中でお休みしていたいんだってサ
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1月の湘南文芸合評会

2022-12-22 17:59:53 | 文学
昨日市内で火事が発生したとか。空気が乾燥して風が強いので気をつけないとね。
 逗子消防署で
来月の湘南文芸合評会は次のように決まりました。
日時  2023年1月26日(木)15:00~
場所  逗子市民交流センター1階
テーマ 「曇」「はしゃぐ」「下がる」
締切  1月23日
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手の詩パート4

2022-12-22 09:08:30 | オリジナル
共通テーマ「手」でMが書いた詩を投稿します。

感じとりたい 伝えたい

私の手は何ものにも代え難い
愛しいわが子にとってのゴッドハンドだ

年とともに目は衰え 耳も衰えていくけれど
手だけは最後まで機能していてほしい

愛しいわが子のぬくもりをこの手のひらで感じていたい
つらく悲しんでいる時はそっと抱きしめてあげたい
どこか痛いところがあればそこをさすってやりたい
良い事があり喜んでいるならば手をたたいて共に喜び
子の頭をなでてやりたいのだ

この手でわが子の状態を感じとり
この手で私の気持ちを伝えてやりたいのだ

そしていつの日か自分が何者かわからなくなって
しまう時がおとずれたならば
今度は私の手を強く握って欲しいのだ

きっとその愛しいぬくもりからあなたたちの気持ちを
感じとれると信じているから
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曲がるの詩パート5

2022-12-21 06:53:44 | オリジナル
共通テーマ「曲がる」でSが書いた詩を投稿します。

茶杓
                             
竹を
細く縦割りにした竹を
中ほどに節がある竹を
20センチ位にちょん切る
その一方の先を蝋燭でゆっくり矯める

矯めなくては話にならない
曲線があるから抹茶を掬える

幅も長さも少しの違いはお好み
関取にピッタリの大きさ
小学生一年生の手に丁度いいのも可愛いい

自由に矯めて
誰でもが丁度いい寸法に作る
一本の茶杓も千変万化
規定はある
自由もその至近距離にある
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曲がるの詩パート4

2022-12-20 10:18:59 | オリジナル
共通テーマ「曲がる」でMが書いた詩を投稿します。

曲がり曲がってへそ曲がり

初めて行く場所は到着するまでずっと不安だ

私の頭の中のナビは毎度故障中なのだ

人は言う「ケイタイでマップの矢印に従えばいいよ」と
私は言う「ごめんなさい 矢印通りに歩けないんです」と

今日は久しぶりに初めての場所へ行く日だ
前日に地図を見て目印になる所を確認して
写メしてと 準備はしてある
なのにやっぱり 私のナビは作動せず
恒例の通行人に聞く作戦となる

その人の案内では「ここを真っすぐ行き突き当りを左に曲がり
大通りに出たらまた左に行って下さい」だった

だけど私は大通りに出て右に曲がった

私のへそが曲がっていたことが たまたま功を奏し
無事 目的地到着となった
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透けるの詩パート4

2022-12-19 20:55:15 | オリジナル
共通テーマ「透ける」でMが書いた詩を投稿します。

サンタは来ない

寒い夜
あちらこちらの窓から漏れ出す明かり

もし透かして見れるなら
そのあたたかでやわらかな明かりの中で
どんな時間を過しているのか
ふと見たくなる

おいしいご飯を囲んでいるのかな
あったかなお布団にくるまれて眠っているのかな

でも ちょっと待って
もしもこんなに優しい明かりの中で
大ゲンカをしていたり
悩みを抱えて泣いていたら

ダメだ
もう絶対に透かして見たいなんて思わないよ

だってずーっと前に
サンタは来ないと知ってしまったからね
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来年1月の湘南句会

2022-12-18 21:53:50 | 文学

今日は今年最後の湘南句会でした。次回は来年。詳細は次の通りに決まりました。
日時 2023年1月18日(水)15:00~
場所 逗子市民交流センター1階
兼題 明の春 踏切
   *「明の春」は二物衝撃で作ってください。
   *「踏切」には冬の季語を付けてください。
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