湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

来月の湘南句会

2023-06-30 22:48:39 | 文学

今日、逗子岸海が海開きしました。これからにぎやかになりますね。

さて、今日の句会で、次回は次のように決まりました

日時 7月31日(月)10:00~

兼題「平」「暑き夜」

6句以上何句でも投句OKです。

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来月の湘南文芸

2023-06-28 23:20:47 | 文学

7月の湘南文芸合評会は次のように決定しました。

日時   7月28日(金)15:00~

場所   逗子市民交流センター1階市民活動スペース

テーマ 「玉」「混」「坂」

提出締切 7月25日

 交流センターのある逗子文化プラザ花壇で

*当会が合評会の会場として使っている逗子文化プラザ市民交流センター1階市民活動スペースは、当日机に空きがあれば利用できるシステムになっています。

従ってここで行われる会合について、センター窓口では把握していません。ところが

事前予約制の会議室のスケジュールを見ただけで「本日◯◯会の予定はありません」とだけ返答する窓口職員がいます。

昨年度末利用者アンケートに書いたのに、改善されずまた同じことが起こったので、本日館長に苦情を申し入れました。

すると謝罪らしき言葉はなく「今日湘南文芸の会合に訪れる人がいるかもしれないので案内をお願いしますと、窓口スタッフに伝えておけばスムースにいくのです」と言われました。

当会では毎月そのようなことは行っておりません。申し訳ありませんが、当会が当日開かれるかご不安の方はA宛に直接お問い合わせいただくか、開催時間までセンター1階で待機するようお願いいたします。

「今日はやりません」と言わずに「1階市民活動スペースの予定は、センターでは把握していないので、開始時間あるいはその少し後まで様子を見ながらお待ち下さい」と答えれば済むことなのにそれができないとは、対応・接遇のなんという想像力の欠如なのでしょうか。

全く利用者目線に立たない硬直した対応に、正直憤っています。が、今後も逗子市民交流センター1階で合評会を続けていきます。

指定管理者制度導入前のセンターで、TとAとKのたった3人で活動を始めてから、わたしたちの会はこの夏9年目を迎えます。

市役所直営時代の方がよかったような気がするのは、記憶違いかな…

親しみやすい笑顔のコーディネーターさんがいたのは、幻だったのかな

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錆の詩パート5

2023-06-26 17:06:45 | オリジナル

共通テーマ「錆」でTが書いた詩を投稿します。

廃屋

きれいに刈られた芝生
若い桜の木は初々しい緑の葉をつけていたし
柘榴の花は赤く細かく咲いていた
彼女と私は
何者にでもなれる十八才で
庭のブランコに揺られながら
漫画や音楽、本の話に夢中だった

きょう
錆び付いた門扉を開けた
草が生い茂った庭
大きくなった山法師の白い花は満開
その下に赤いカンナが五株
何時植えたのか
彼女の両親は随分前に亡くなり
何年も一人で暮らしていた彼女は
今は閉鎖病棟にいる
家は蔦におおわれ
人が入るのを拒絶している
彼女が忘れ去った記憶が
封じ込められているみたいだ

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埃の詩パート4

2023-06-24 07:16:10 | オリジナル

共通テーマ「埃」でAが書いた詩を投稿します。

海に埃は溜まらない

 

ノートパソコンの入ったトランクを持って

好きな場所を泊まり歩く

それで会社の仕事ができる

行く先々で観る光が瞳に溜まる垢を落とし

――あたらしいぞわたしは

と 荒川洋治になれるのだ

流れる水になり

さらに広大な海へ出て行く

若い労働者の眼には

わたしがわたしを定住地に

固都税払って括り付けている

旧人と映るだろう

 

実家に居られず預けておいた私物も捨てられた

古傷に詰まった埃が除けられなくて

デラシネのような心で

どうやら辿り着いた場所なのだが

 

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捌くの詩パート4

2023-06-22 16:31:25 | オリジナル
共通テーマ「捌く」でZが書いた詩を投稿します。
捌く
上手く捌いてくれたなら 捌かれなかったふうに振る舞えようが
こうも 下手くそに捌かれたてしまった以上
もう 誰にも捌かれなかったふりなどできはしない
待てよ 俺の周りには もはや誤魔化す人などいないのだ
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埃の詩パート3

2023-06-21 18:38:13 | オリジナル
共通テーマ「埃」でZが書いた詩を投稿します。ヒメヤブランの写真もZの撮影です。
粗大ゴミ 
うずたかく積もった 未練色した埃でコーティングされた
テキスト 茶碗 グラスに布団を処分した
そうして ものにまとわりついた 過去も捨ててしまった
捨てた後で 喪失感が襲ってきたが
もう 元には戻せない
埃にまみれた 本も茶碗も過去も
粗大ゴミにすぎなかったのだ
残余の人生は バックミラーなしで暮らして行こう
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錆の詩パート4

2023-06-20 18:27:56 | オリジナル
共通テーマ「錆」でZが書いた詩を投稿します。鷹取のベニシジミの写真もZの撮影です。


聞かなくなった 貴方の噂
貴方と私の 思い出という名のちょうつがいは
もうすっかり錆び付いてしまって
力任せに動かそうとしても
どうにもこうにも 動かない

無理やり動かすと
貴方との嫌な思い出だけが よみがえる
そうして 思い出すという行為すら
止めてしまう

でもね オリーブオイルを ちょうつがいに一滴たらして
恐々動かしたら
貴方との 柔らかい思い出が
少しずつ 蘇るかもね
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錆の詩パート3

2023-06-19 07:58:48 | オリジナル
共通テーマ「錆」でAが書いた詩を投稿します。

人間センター

龍を鎮めたヒロインの
伝説が残る島にあった女性センターは
水煙のように消えた
縮小移転したらしい

おばさんたち
紋切り型に嘆くのは違うよ
男性センターが無いのだから
女性センターだって無いのが
本当の当たり前だよ

錆びついた別視は蔑視
眼玉を磨いて錆を落としてみれば
女神は神
ヒロインはヒーロー
女性センターは人間センター
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ビール俳句

2023-06-18 19:45:47 | 文学
ビールが美味しい季節になってまいりました。
先日の小笠原学園俳句クラスで選に入ったビールの句。
白南風やスーパードライの銀の缶
 白と銀という色を入れたところがミソ。
缶ビールいつまでも遊ぶ子ら眺む
 公園で所在なげにしているおじさん。
私が特選にしたのは柴田講師のこの句でした。
未亡人ばかりの宴黒ビール
 よからぬ計画を相談中。
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捌くの詩パート3

2023-06-16 12:14:42 | オリジナル
共通テーマ「捌く」でMが書いた詩を投稿します。

ささやかな一コマ

美容師の彼女は1人で息子を育てている

休日に息子と初めて船釣りに行き
驚くほど釣れたのだと言う

魚を捌いたことのない彼女は
知り合いに頼み 捌き方を教わりながら
一緒に魚の処理も手伝ってもらえたらしい

「これでまた息子と釣りができる」と
優しい笑顔で言っていた

親たちが裁きを受けるニュースが
蔓延している日常で
この親子のささやかな一コマに
私の胸が熱くなった
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