湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

薄暑俳句

2022-05-31 15:17:18 | 文学
真夏みたいな暑さの後は妙に涼しくなって、なかなか初夏の季語「薄暑(軽暖)」が体感できません。
先日の湘南句会に投句された薄暑の句をいくつか。
元町のジャズバーの音や夕薄暑
関帝廟二胡の流るる夕薄暑
北斎の旅の終りや夕薄暑
花束投げ晴れの拍手や薄暑光
山薄暑十五代目の御師の宿

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沈むの詩パート1

2022-05-29 07:26:46 | オリジナル
新しい共通テーマ「沈む」でAが書いた詩を投稿します。

異星人

決まった仕事をしていても
黙って静かに運行できぬ
毎日情報を喰らい
空っぽの脳を満たさねばならぬ

何の使命を受けてか
脳と腹とが減っていく
何から放擲されたのか
毎日すべてが偏る
わたしたちが食い違う
太陽がまぶしかったから

十八時四十分
燃える恒星が落ちる
水平線が滲んでいる
規則正しくズレていく
日没の時刻と場所
安定の天体運行
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湘南句会来月の予定

2022-05-28 23:27:01 | 文学

次回の湘南句会は次のように決定しました。
6月28日(火)15:00~@逗子市民交流センター1階
兼題「鞘」「夏至」 *鞘には夏の季語をつけて詠んでください

来月から新メンバーが参加します。
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湘南文芸来月の予定

2022-05-26 22:57:09 | 文学
来月の湘南文芸合評会は、次のように決定しました。

日時  6月24日(金)14:00~
テーマ 「沈む」「ブラシ」「普段」
締切  6月21日(火)
メンバーの皆さん、よろしくお願いします。
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封の詩パート7

2022-05-25 22:28:53 | オリジナル
先月のテーマ「封」でIが書いた詩にメンバーそれぞれがアドバイス。
書き直したものを投稿します。

ポートレート

封筒に写真を入れ、本人にわたす
封筒の裏には「返事を下さい」と書いておく
歌手、モデル、ウィル・スミスに
封筒をわたす

返事がくる事もある
一枚の写真から
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季語じゃない兼題「尻」編

2022-05-24 23:01:39 | 文学
今日のカナブン北久里浜句会のお題のひとつ「尻」でいろいろ作ってみました。

尻揺らし我追ふ兎夏の島
茅花の穂砂漠狐の尻尾振る
磯蟹の尻水平に逃げにけり
海上に尻突き出してヨット乗り
草引きてズボンの尻で手を拭う

本番で入選したのは次の句です。
幽霊の無きがごときの薄き尻
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ブレーキの詩パート4

2022-05-22 20:51:39 | オリジナル
共通テーマ「ブレーキ」でAが書いた詩を投稿します。

あの時

アクセルばかりではないだろう
しかしブレーキでもないだろう
あの時 
吹かすことはできなかったのか

破裂しそうな願望をかかえて
不完全燃焼に終わった
胸の奥で流れた
悔し涙に気づかなかったのは
あの時 
ふりをしていたからだ

自分一人で思うままのペースを
保って生きていくなど許されぬ
不全を強要する世界に
あの時 
いたのだ

熱っぽい苛立ちを懐かしみ
馬鹿だったと反芻し
不徳の致すまま
この時
清々しい孤独をかこつ
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ハンカチ俳句

2022-05-21 18:55:28 | 文学
汗をかいたり雨に降られたりで、最近出番が多くなっているハンカチ。夏の季語です。
「ハンカチ」で2句作ってみました。

やわらかきガーゼハンカチベビースプーン
君くれしハンカチわざと忘れけり
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硬い/固いの詩パート2

2022-05-18 22:34:41 | オリジナル
共通テーマ「硬い/固い」でZが書いた詩を投稿します。カワトンボの写真もZの撮影です。


生まれた時から
握っていた こぶし
歯医者のエアドリル 音聞く度に
目立たぬよう 握っていたこぶし
耐えられぬ程の 罵声を耐えるのに
ポケットの中で 汗ばむまで
固く握った こぶし
拳は 最強の鎮静剤
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ブレーキの詩パート3

2022-05-17 23:12:08 | オリジナル
今日オンエアされた「マツコの知らない世界」で、逗子の男性フラグループ、なぎさボーイズが紹介されていましたね。
コロナ禍になってから生で拝見していませんでしたが、しっかり活動されていたようでよかったです。

では、共通テーマ「ブレーキ」でZが書いた詩を投稿します。
ブレーキ
ブレーキなんて踏むものか
アクセルペダルベタ踏みで 
何とか 流れに乗らなくちゃ
ケツから煽られ 危ない 危ない
流れに乗るのが一番安全
そんなこと金科玉条にし
何とか暮らした 何十年
それがこの頃
流れに乗れなくなった この俺は
ソロソロ返納考え時
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