共通テーマ「個」でTが書いた詩を投稿します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/05/2c1cc1d3191bbc20a084732ea9e6a5da.jpg)
秘密の花
「私の中が冷たくなるの。ここは温かい」
私の部屋を毎日訪れていた彼女
二人 音楽を聴き おしゃべりをし……
あの時
彼女は予感していたのでしょう
先の未来を独りで生きていくことを
他人に敏感すぎる程反応し
そのくせ華やかだった彼女は
二十五年間で一生分を生きてしまったのです
以後 個を閉じ
その中だけで過ぎていった彼女の時間
世界を拒絶した彼女は
閉じてしまう前の自分を封じ込めた種を
私の部屋に蒔いていたのです
華やかさに惹かれた私の想いを肥料にして
私の中で
それはゆっくり 確実に育ち 発芽し
ダークレッドの大きな花が咲きました
彼女の花は
四十年たった今でも咲き続け
蜜は私を潤します
「個」「演じる」の詩の提出締切は11月3日(金)です。未提出のメンバーさん、よろしくお願いします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/05/2c1cc1d3191bbc20a084732ea9e6a5da.jpg)
秘密の花
「私の中が冷たくなるの。ここは温かい」
私の部屋を毎日訪れていた彼女
二人 音楽を聴き おしゃべりをし……
あの時
彼女は予感していたのでしょう
先の未来を独りで生きていくことを
他人に敏感すぎる程反応し
そのくせ華やかだった彼女は
二十五年間で一生分を生きてしまったのです
以後 個を閉じ
その中だけで過ぎていった彼女の時間
世界を拒絶した彼女は
閉じてしまう前の自分を封じ込めた種を
私の部屋に蒔いていたのです
華やかさに惹かれた私の想いを肥料にして
私の中で
それはゆっくり 確実に育ち 発芽し
ダークレッドの大きな花が咲きました
彼女の花は
四十年たった今でも咲き続け
蜜は私を潤します
「個」「演じる」の詩の提出締切は11月3日(金)です。未提出のメンバーさん、よろしくお願いします。