湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

昼の詩パート7

2017-03-31 00:00:12 | オリジナル
交通安全啓発ドロイド・ケッタマン@トモイクフェスティバル
 
では、共通テーマ「昼」でEが書いた詩を投稿します。



昼の対立概念は夜
夜の対立概念は昼
古代ギリシャでは昼夜が截然としている
わが四季の国では
昼は知らぬ間に夜に移行し
夜もあかつきあけぼのを経て
朝(あした)を迎える
境界はあいまいであり
明暗のあわいに生きがいがある
夜を一枚二枚とはいでゆき
何枚はげば昼となるのか
誰もきにしない
昼でなければ夜であるとも
夜でなければ昼であるとも
誰も思っていない
ああ それにつけてもわが選良たちの
論戦のみごとさよ
忖度という重層性は
ギリシャ人を驚倒させる
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公園の詩パート5&6

2017-03-30 00:40:34 | オリジナル
共通テーマ「公園」でSとIが書いた詩を投稿します。
葉山しおさい公園
公園の四つの壁

わたくしに向かって
おむかえが歩き出したようだ そんなある日
公園でよく学びよく遊ぶというハナシが
まいこんだ
大空の下でおむかえをまつのも
いいなと思った
小さな家や病院ではなく

人間は自然より小さいとさけんだのがいて
ミドリだけの公園というアイデアを出した
これがバカ受けして……
樹木だけの公園をつくった

公園の壁から公園の意味がながれだす
哲学的につくった公園の壁から
迷い子が飛び出す
安価な塩のように尊い樹木は美しい
美しいが不明な点もあるようだ

わたくしはわたくしの手に地平線を見る
そこには小さな丘や小さな砂漠がある
灰皿も噴水も ピアノだってある
人間は
自然よりも大きいのではないか
樹木は切り倒される
人間は瓶のようには倒れない
しかし
公園で死ぬのはすてきなことだ
詩人たちの魔法の杖のひとふりで
消してもらえるのなら……

昼の公園

平日の公園は、人が少ない
ブランコに乗ったり
ベンチに座ったり
遊びほうだいだ

休日の公園は人が多い
ブランコに乗るのも
ベンチに座るのも
待つのだ

花や木や草を見たり
スベリ台に登ったり
素敵な場所だ

のんびりとした ゆったりとした
時が流れてゆく


本日がテーマ「公園」「昼」の詩の提出締切です。未提出のメンバーさん、よろしくお願いします。
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昼の詩パート6

2017-03-29 00:00:34 | オリジナル
共通テーマ「昼」でSが書いた詩を投稿します。

傷のある昼

こんにちわ
なんかおもしろいことないですか?
ないねえ
昼間から飲まないねえ
ぼくは飲みますよ
とゴミ捨て場から這い出した昼
は合図なしで来る夜を知らないの
か傷のある男のふるい記憶のなかで
母が
 ごはんだよ ごはんだよ
さけぶのをふと
きいたような気がした?
では昼は小犬のよう
に泣いているのか


今月の締切は明日30日です。よろしくお願いします。
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自由題作品

2017-03-28 00:00:54 | オリジナル
自由題でKが書いた詩を投稿します。この作品も4月2日(日)12:00~(雨天の場合4月3日14:00~)の合評会で取り上げます。

地獄から出る

「この地獄からでたいんだ!」
「さあ おもてに行こう!」
父の顔は、こわばり高揚している
震えながら立ち上がる体
かすかなせっけんのにおいがする

ここは不自由のない場所
身がちじむ寒さもなく
梅雨のけだるさもなく
体調に合う食事がある

人が10人並べる窓硝子の向こうに
海が果てしなく広がる

父は車椅子を細かく這うように進め
エレベーターの前でかばんを持ち
私を呼ぶ
「はやく出よう!」

「どこに行かれますか?」
地獄の番人が問う

父は車椅子を降り不自由になる
湿度の違いで体調不良にもなる
介護者の補助もない 自由だ

父は上機嫌になった
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昼の詩パート5

2017-03-27 00:00:28 | オリジナル
昨夜の逗子海岸ナイトウェーブはあいにくの天候でしたが、青い水玉で照らされた地下道を出た所まで行ってちょろっと鑑賞させてもらいました。

では、共通テーマ「昼」でTが書いた詩を投稿します。



子供の時刻(とき)
昼はいつまでも暮れなかった

いちじくの木の下でおままごとをした
青い実が膨らんで
木肌にはカミキリムシが這っていた
つかむとキイキイと鳴いた
ザリガニはいくつも採れて
バケツいっぱいになった
いつも終わりには小川に戻した
滅多に降らない雪の日には
何人かで自分達よりも大きな雪だるまを作った
真っ白な昼は
磨いたグラスのように透明だった

未来はひとつ寝た次の日で
日々は完結していた
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公園の詩パート4

2017-03-26 07:37:21 | オリジナル
市民交流センター前のポールが毛糸で包まれてカラフルあったかに! 昨日・今日と逗子文化プラザエリアで開催されている逗子トモイクフェスティバルの企画のひとつ。普段は良識ある市民、しかしてその実態は毛糸で世界征服を企む謎のアートゲリラ逗子ヤーンボンバーズの仕業なのです。

では、新メンバーEが共通テーマ「公園」で書いた詩を投稿します。

公園

ハイドパークやセントラルパークはもちろん立派な公園だが
となりの空地が公園でないとはいえない
日中は子どもたちや母親が集まってくる
休日には大人の男も立ちよるだろう
ちがいは恋人たちにふさわしくないだけのこと

だれもいないころあいを見はからって
私はそっとのぞいてみる
一本の桜の木が浮び上ってくる
まだ十年に満たない若木だが しだれ桜
親木は旧藩士遺愛の銘木

若木の育つのはうれしいが
それだけ母が遠くなってゆく
生前手ずから植えた郷里の公園
花のころは休みがとれないのだが
目をこらせば幹は年ごとに太り天をかざる
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ナイトウェーブ&公園の詩パート3

2017-03-25 00:00:52 | オリジナル
昨夜から26日(日)20時までの3晩行われるNIGHT WAVE光の波プロジェクトin zushiでは、街中のポイントも同じブルーで彩られています。メイン会場逗子海岸への道すがらでも来場者の気分を盛り上げる、おもてなしライトアップですね。
 逗子駅前
 東郷橋(久木川)
では、共通テーマ「公園」でAが書いた詩を投稿します。

濃密な場所

あらゆる色が
動植物の息が
どよもしている
誰も訪れない
遊具のない公園
雑草がはびこり
時計塔の針はとまった
〈人間の相手をしても
枯れ細っていくだけさ〉

珍しく人間が現れる
草を刈って
時計を直す
愛していなくても
管理して維持する
昔施行された公園法が
人間たちをそうさせる

しばらくすると
密かな騒ぎが再開される
日暮れれば
鳥たちも眠りに来る
人間以外の利用者で昼夜賑わう
濃く荒々しい解放区
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昼の詩パート4

2017-03-24 00:00:47 | オリジナル
共通テーマ「昼」でAが書いた詩を投稿します。

感情の橋渡ると

見えない肘鉄
見えない足蹴
見えない傷と見えない涙
すべての感情が不可視で
聞こえない問いの
答え方がわからない

無表情で自転車を漕いだ
ペンキの剥げた橋まで来ると
風がひゆうと笛を吹き
橋を行き交う笑顔の人々
にぎやかな外国語の談笑
陽気で荒削りな生演奏
肉の焼ける香ばしい匂い
おやまあ
こんな近くに
こんなに明るく
まぶしいラテンの国が
水をたっぷり飲んで
飴玉を舐めて
花束をもらったよう

見えない地雷を踏んだって
脚を失ったり死んだり
するわけじゃない
傷を負う前 負わせる前から
こわれものはこわれもの
笑い飛ばしておけばいい

橋を渡り終えると
その先はまたもとの国で
上り坂が続いていた
上って下った先の
どこかにまた
ペンキの剥げた楽しげな橋が
架かってはいないだろうか
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現代詩出張講座無事終了

2017-03-23 13:59:20 | 
逗子海岸にナイトウェーブ投映器具の支柱が立ち並びました。

さて、今日は小坪コミセンで「読んでみよう 書いてみよう 新しい詩の世界」第2回がありました。
 小坪コミュニティセンター
第1回のレクチャー内容を踏まえ書いてきた詩を各自に発表してもらい講評・合評。希望者には好きな詩のプレゼンもお願いしました。
参加者の皆さんお疲れ様でした。楽しい講座でした 今日提出された受講者作品から1編をご紹介します。

ことば 詩の1行

藤村に「夜明け前」という大長篇がある
「木曽路はすべて山の中である」
この一行からはじまる
この一行を思いついたとき
藤村は書きだすことができた

詩も一行からはじまる
一行が文体を決定し
すべての行を導きだす

一行は天から降って来る
さんさんとこの身をぬらすのだが
人は容易に気づかない

歩いていて小石につまづく
あるいはマドレーヌを口にする
そのときほん然と覚醒する
そのような幸運にめぐり会うために
人は詩を書く
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かもめブックス

2017-03-22 00:00:24 | 旅行
今日も神楽坂ウロウロ記。校閲会社鴎来堂が経営するかもめブックスという本屋さんに行きました。
 新宿区矢来町123
東西線神楽坂駅を出た所にあります。店内にはカフェ・雑貨・ギャラリーのコーナーもあり、ゆっくりできる雰囲気。
店頭には雑誌の巻頭特集のように、時期に合わせた特集コーナーが作られています。
奥に進むと通常の書店のようなジャンル別陳列ではなく、棚ごとにオジリナルのテーマに沿った本が並んでいます。
書籍への愛情をひしひしと感じました。
2014年にかもめブックスができるまで、この場所には文鳥堂という書店があったのだそうです。店名が鳥つながりだ~。
新潮社至近のロケーションを物語る「週刊新潮」「新潮文庫」の看板は、文鳥堂当時のままっぽいですね。
神楽坂店ではなく文鳥堂の飯田橋店と四谷店には、昔よく行ってましたよ。文鳥堂も愛と文化の薫があるいい本屋さんでした。
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