湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

かるたの世界

2024-01-31 19:02:24 | 日記

「知っ得ずしQ&A」の内容をベースにして逗子のご当地かるたを作りたいという話があって、かるたコレクターKさんに様々なかるたを見せてもらいました。

その中でも最高に粋でかっこよかった俳聖かるた。

 イルカの形分離独立で取り戻し

 蘆花散歩道を「自然と人生」読みながら

 埴輪片が発見のきっかけ古墳群

なんて具合に、いろは歌留多で読み札案を考えていたのですが、俳聖かるたをよくよく見たら、文字それぞれに1組ずつになってないんですよね。

各文字ひとつずつと決めず、百人一首のように内容重視で考えた方がいいじゃない! 読み札案考え直します。

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漱石の詩碑

2024-01-28 23:35:37 | 旅行

修善寺といえば修善寺の大患。夏目漱石はずっと悩まされていた胃病の転地療養のため、修善寺温泉菊屋旅館に滞在中、明治43年8月24日に800グラムの大吐血。一時人事不省に陥りました。

この出来事が後の人生観や創作に影響を与えたといわれています。

快方に向かっていた9月29日に病床で書いた五言絶句が刻まれた詩碑が、修善寺自然公園もみじ林にありました。

仰臥人如唖 黙然看大空 大空雲不動 終日杳相同
(仰臥して人唖の如く、黙然として大空を看る。大空は雲動かず、終日杳として相同じ)

――という「修善寺日記」の一部を自筆したものが刻まれています。

帰京後朝日新聞に連載した「思い出す事など」にも、この時のことが書かれています。

↓現在の菊屋本館。

むちゃくちゃ立派な旅館です。私はもっと庶民的なホテルに泊まりました

漱石が滞在していた旧本館2階部分は修善寺虹の郷に移築され、夏目漱石記念館として公開されています。

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虚子@修善寺

2024-01-26 22:10:30 | 旅行

輪行で修善寺へ。

修善寺駅で地元産椎茸たっぷりのそばで腹ごしらえしてからサイクリング。

修善寺梅林に、ふたつ並んだ高浜虚子の句碑がありました。

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来月の湘南文芸

2024-01-24 22:48:49 | オリジナル

最近読んで興味深かった本。

今日の湘南文芸例会で、詩と散文のレトリックのことなど語り合いました。次の例会は次のように決まりました。

日時   2月28日(水)14:00~

テーマ 「しりとり」「耳」「地下」

提出締切 2月25日

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古の詩パート2

2024-01-23 09:36:57 | オリジナル

共通テーマ「古」でEが書いた詩を投稿します。

再会

 

人は命尽きれば

天高く飛翔し

なつかしの父母に

再会する

 

父母の享年を

はるかにすぎてしまった已

年下の両親に

どんな顔をすればいいのか

 

「お父さあん お母さあん」

「おゝ よく来た よく来た」

と 両親に

云ってもらえるか どうか

 

親は

子の長命を願う

が それが

最大の不幸になるかもしれない

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日の詩パート5

2024-01-22 06:24:16 | オリジナル

共通テーマ「日」でMが書いた詩を投稿します。

母となった日

 
丸一日陣痛に苦しみ
やっと産まれたわが子は少々低体重だった
 
その翌日 夫が気胸で同じ病院に入院した
手術には至らず 何やら管を挿す治療だ
 
私が1番に退院 その1週間後に子が
最後は夫となった
 
たった1人で家に帰る前 昼を食べに
病院近くに住む両親のところへ寄った
おでんが用意されていた
鍋の蓋を開けると あやしい色の出汁の中
ちくわとこんにゃくの2種類の具が数個ずつ入っていた
 
知らぬ間に母は認知症を患っていたのだ
 
まだ寒さ厳しい2月の夜
痛みの残る身体で わが子に飲ませるため乳を搾りパックに入れ冷凍庫へ
それを明日病院へ持っていく
子が退院するまで毎日の作業だ
 
冷たい布団へ潜り込み
「こんなことでは へこたれない」と
母親になった自分に言い聞かせ
眠りについた
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日の詩パート4

2024-01-21 07:05:16 | オリジナル

共通テーマ「日」でEが書いた詩を投稿します。

日くれる

 

日々これ朝から次の朝まで

妻の介護

子どもの後を追うように

追いかけて日がくれる

 

猫も年を経れば

戸障子などするりと開ける

連中 閉めることは

しない できないのだ

 

同様 吾が妻君は

用があってかなくてか

ドアを開ける 決して閉めない

何度言っても記憶にとどまらない

 

日々これまた朝から次の朝まで

大声を出すまいと

こらえて こらえて 

気づけば日がくれている

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日の詩パート3

2024-01-20 06:31:52 | オリジナル
共通テーマ「日」でZが書いた詩を投稿します。神武寺の雲南月光花の写真もZの撮影です。
冬の陽射し 
 
低い位置から放たれた 冬の陽光は
暖かさはなく眩しさだけを伴って
山寺に鎮座する 仏の尊顔を照射する
 
眩しさだけの陽光は 
初薬師の参拝者 境内 私にも
仏の光をふり注ぐ
そうして 静かに合掌する
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日の詩パート2

2024-01-19 06:12:00 | オリジナル

共通テーマ「日」でTが書いた詩を投稿します。

夢時間


道の先に陽炎が揺れている
屋敷街のへいの上に木々が生い茂っていた
博君と二人
人通りのない道を虫取り網を持って歩いた
どの木にもセミが止まっていて
すぐにカゴはいっぱいになった
ふたを開けると セミは
いっせいに時の向こう側に逃げていった

今 浮かぶ言葉をとり逃がさないように紙に書きとめる
版を刻み 考えて色を選ぶ

セミと同じに 今は私が時の流れから零れ落ちる

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古の詩パート1

2024-01-18 06:33:50 | オリジナル

共通テーマ「古」でZが書いた詩を投稿します。

けもののように 

暮れも押しせまった 冬至の夕暮れ時
隣家の人が 人知れず逝ってしまった
「ねえ知ってる あの人亡くなったんだって」
そんな うわさ話だけを残して
まるで野良犬が居なくなるように
人が消える街になってしまった
 
私達が儀式を行った事は
最早古のしきたりへと変容し
いまや私達はけもののように 消えていく
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