昨日は葉山で湘南句会吟行会。真名瀬漁港を散策して作った俳句からトップ3をご紹介します。
秋の浜ひなたぼこなる干物かな
大魚の名少年に聞く秋の潮
マンホールに深秋の錆のヨットかな
漁港でカマスを干していました。
句会を終えて葉山交流館を出ると夕方になってました。好天のもと充実の一日でした。
ZAF2023ウォークラリーで逗子コーヒーをゲット！ ニカラグア産の豆を使ったスペシャルティコーヒーです。
次回の湘南文芸例会は次のように決まりました。
日時 11月30日（木）15：00～
場所 逗子市民交流センター1階市民活動スペース
ﾃｰﾏ 「親」「狭い」「破く」
締切 11月27日（月）
来月は今月より作品数多いといいな～。
共通テーマ「試す」でZが書いた詩を投稿します。
運動会
今日は 幼稚園の運動会
「がんばれ がんばれ」
パパ ママの 歓声がきこえてくる
こんな時から 意識しようがしまいが
傍観者と行為者が分かれていく
俺は今まで 拍手する立場でなく 拍手される側にいた
そうでなければ そうでなければ
共通テーマ「すこやか」でAが書いた詩を投稿します。
MIRRORBOWLER@ZAF2023
不健全な安眠
何をしたかは死んでも秘密だが
夕べ私は
軽挙妄動を性懲りなく繰り返した
一昨日の晩は
辛いことを苦痛とも思わず続けた
一昨昨日の夢では
悪事をぬけぬけと実行した
その晩何が起こるか分からない
私の関知しない闇の中で
夢遊の私が条理なく蠢く
潔く認めよう
それも私であることを
いつかは忘れたが
現実の世界で確実に
妄想したり 企てたり
場合によっては一部実行したり
してきたことだから
しかし永遠の眠りにつくがごとく
夜に眠るのが現実より怖いのだ
共通テーマ「すこやか」でTが書いた詩を投稿します。
決意
にぎわいが充満している夏の海辺
窓からそれを見ながら
入っていかれない自分がいた
友もできず先行きもわからず
勉強だけで過ぎていた中学二年の夏
ただ
途惑いや不安 それさえも養分にして
健やかに伸びようとする自分もいた
確かなものが自分の中にないのなら
せめて
光に向かって歩いて行こう
植物のように と
共通テーマ「下心」でZが書いた詩を投稿します。箱根のイワシャジンの写真もZの撮影です。
孤独
ひとりぼっちということが 鮮やかにわかるのは
雑踏の中の孤独なんかじゃなくて
自分の骨を拾う 人間から氷の言葉を聞いた時
もう止めよう 優しい言葉を期待するのは
もう止めよう 血が出るほど唇を嚙み締めるのは
ひとりであることを はっきり心に刻んだ今となっては
仮に優しい言葉を言われても
あいつの下心も 見通す事ができるようになった
こうなったら一人で行くよ 何処までも
共通テーマ「すこやか」でZが書いた詩を投稿します。木古庭のカリガネソウの写真もZの撮影です。
ゴミ出しの時間
毎朝 ゴミ出しの時間を決めているんです
雨の日 風の日の朝 決めた時間 袋を下げて外に出るんです
すると ランドセルを背負った子供たちが
道幅一杯にお喋りしながら歩いてくるのです
「おはようございます」「連絡帳忘れちゃた」
そんな生きる喜び一杯の言葉を聞きたいからです
朝のニュースなどどうでもいいのです
土日祝日は ゴミ出しがないので
少しさみしさが募ります
そんなわけで 当分ここから引っ越すことができないのです
共通テーマ「試す」でEが書いた詩を投稿します。
ひきこもり
世に出て試すことに もう
疲れ果てる
若者といえど
生まれて十数年
死力をふるい試してきたのだ
そして拒絶 絶望
たぶんこの世に 神はいない
茨城旅で潮来の阿や免旅館に一泊。フロントに飾られているのは昭和初期に野口雨情がここに泊まった時に書いた書だそうです。
読めないけど…。↓潮来滞在中の雨情。
階段踊り場に映画「雨情」（1957年制作）のポスターとスチール写真がありました。
