今日オンエアの
プレバト!!冬麗戦予選を通過した俳句をまとめました。兼題は「年末年始の駅弁売場」です。
宝石箱…ではなく、鮭はらこ弁当です。冬の旅出立時に東京駅で買いました。
予選通過1位
右肩に枯野の冷気7号車(皆藤愛子さん)
季語と具象の取り合わせの勝利。身体の部位、右肩をまず書いて、真ん中に「枯野」という季語を出してきます。ここで、なぜ右肩だけに枯野の冷気があるのかという謎が読者に投げ込まれます。直後に筆者は列車の中にいると種明かしがされる訳です。7号車という数詞が提示されたことで、先頭の1号車がゆっくりカーブしていくのを後ろの7号車から見ているという光景がイメージできます。
......という夏井先生の講評でしたが、湘南句会だったらここまでは解釈できず「何を詠んだの? 訳分かんな~い」と、一点も入らなさそう
予選通過2位
抜型を重ねて仕事納めかな(フルーツポンチ・村上さん)
「抜型」という単語にしっかり情報量があり、動作を表す「重ねて」で仕事納めかもしれないと感じ取れます。「かな」の詠嘆にはねぎらいの気持ちも入ってきます。......という夏井先生の講評でしたが(以下省略)
予選通過3位
初旅やほのかに匂ふポリ茶瓶(梅沢富美男さん)
上五に季語を置いて「や」で強調し、中七下五の12音と合わせるという基本中の基本の型。季語「初旅」で心の華やぎや新年の明るさを置き「ほのかに匂ふ」で何か雅なものを思わせておいて「ポリ茶瓶」という意外な懐かしい物を持ってきた狙いはある程度成功しています。......という夏井先生の講評でしたが(以下省略)
予選通過4位
初旅や頬にぷくりとボンタンアメ(キスマイ・北山さん)
これも初旅という季語を詠嘆し型にきっちり。最後に具体的な物を出してきたのがいいです。「ぷくり」というオノマトペがどうかというところですが「ボンタン」「ぷくり」と音が楽しく響いているし、飴の大きさではなくすぐに噛まずに口の中に入れている点で初旅の楽しさを表して、ちゃんと季語が活かされています。......という夏井先生の講評でしたが(以下省略)
まだ予選ですが、それぞれ読み手の技量を試される秀句です。