10月24日の合評会で下記の詩について話し合った内容を投稿します。作者は都合により欠席だったので評者コメントのみになりす。
時間
夕べ、夏と秋の風が半分ずつだった
窓を開けはなし目をつぶった
今夜は、秋のにおいがする。
少し冷えた空気
顎をもたげ吸い込めばあの頃の私に会える。
古い家に縛られて家族に埋もれて
それでも心地よく、よく眠った。
冷たい床に横たわりあの頃をむさぼる。
戻る所も、もうないけれど
あの頃の感覚を忘れない
泡のような出来事や苦い思いが繰り返し
言い訳ばかりの朝が来る。
●1連目がユニークでいいわね。でも2行目は余計かも。
●詩的に書いているけれど前半少しもたついているのが惜しいです。
●「あの頃の感覚を忘れない」というフレーズも不要。どんな感覚を忘れないのか具体的に書いてほしかったです。
●最後まで前に進もうとしないところが、この詩のムードを作っていますね。
●句点があったりなかったりするのはどうしてかな?
●不安定さ、寄る辺なさを表しているような気がします。