昨日投稿した逗子開成ばなしの続きじゃないけど、逗子開成の銀杏並木です。
では、共通テーマ「こぼれる」でAが書いた詩を投稿します。
石ころ
発情期でもないのに
猫が闇で騒いでいる
朝になって裏庭に出ると
掌に入るような猫が
生ごみの穴にかけた波板の上で
丸くなって陽を浴びていた
あれは
きれいな石ころみたいな柄の
この子を守るために
母が敵を嚇す声だったのだ
なにかあれば
すかさず飛び出そうと
ナイフを含んで
私を見ているに違いない
母猫の
溜め込んだ傷痕
温かい石ころを舐める舌
名前のない子猫の
眼前にひらけていく
危険と光に満ちた世界に
秋がこぼれている
では、共通テーマ「こぼれる」でAが書いた詩を投稿します。
石ころ
発情期でもないのに
猫が闇で騒いでいる
朝になって裏庭に出ると
掌に入るような猫が
生ごみの穴にかけた波板の上で
丸くなって陽を浴びていた
あれは
きれいな石ころみたいな柄の
この子を守るために
母が敵を嚇す声だったのだ
なにかあれば
すかさず飛び出そうと
ナイフを含んで
私を見ているに違いない
母猫の
溜め込んだ傷痕
温かい石ころを舐める舌
名前のない子猫の
眼前にひらけていく
危険と光に満ちた世界に
秋がこぼれている