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湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

桜の名句

2022-03-31 23:51:25 | 文学
桜が満開だから、桜の名句を渉猟。
 逗子開成
死支度致せ致せと桜哉 小林一茶
他界とは桜に透ける向う側 宇多喜代子
空鬱々さくらは白く走るかな 赤尾兜子
花むしろ落花もろとも畳みけり 草間時彦
夜桜やひとつ筵に恋敵 黛まどか
手鏡を閉ぢ夜桜を閉ぢこめぬ 浦川聡子
鉄棒に折りたる花の夜のからだ 鳥居真里子
花びらを追ふ花びらを追ふ花びら 夏井いつき
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封の詩パート1

2022-03-29 08:54:02 | オリジナル
共通テーマ「封」でTが書いた詩を投稿します。

 現在(いま)

 いつから自分の七十年間ばかりを見つめるようになったのか
 封印をといたみたいに
 ささいなことまで探し出して
 その中に浸っていた

 イソヒヨドリが赤紫の首をかしげ
 きょうは はじめてウグイスの声を聴いた
 真っ赤な椿の花の枝が揺れて
 つがいのメジロが飛び出してきた
 現在(いま)はここにある

 植木鉢の花に肥料をやる
 会えなかった人に長い手紙を書く
 手のおもむくままに絵を描いて
 たくさんの色を塗る
 シロウリ貝の化石がある山を歩く
 やることはたくさんある

 桜はきょう満開だ
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骨の詩パート2

2022-03-26 18:07:30 | オリジナル
共通テーマ「骨」でAが書いた詩を投稿します。

まわる褥

ベッドからベッドへ
転がり移る死の間際
まなうらに映るのは
糧を求め移り歩いた己が姿

途中で子の父を切り捨てた
子の父の父とは時々互いに寄り添ったが
死に目には会えなかった
子を残して移動したこともあった
遊牧を終え死に場所を設える
しかしここではないと分かり次の場所へ

生きるためにしてきたことは
骨に染み付いて離れない
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骨の詩パート1

2022-03-23 18:59:29 | オリジナル
新しい共通テーマ「骨」でAが書いた詩を投稿します。

骨の名所

盛りを過ぎた骨花が咲いている
痛む背骨をさすり見上げる
時折乾いた音を立てぶれる枝

潰れた骨を通る神経は
身体のあらゆる部位と繋がっている
だから胸が痛い 脳が痺れる
本当に痺れているのは私の外の中枢神経だ

石のベンチに腰かけると
尻がひんやりとするのだが
本当に冷えているのは私の外の中枢神経だ

骨花は今にも
散ろうとしているが
本当に散るのは私の中枢神経だ

ここは霊園にして花の名所
どんな宗派も受け入れてくれる
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来月の湘南文芸

2022-03-22 22:18:51 | 文学
今日の例会で、4月の予定を次のように決めました。
日時  4月25日(月)14:00~
場所  逗子市民交流センター1階
テーマ 「封」「骨」「割る」

 
↑久木大池
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離れるの詩パート5

2022-03-22 00:35:25 | オリジナル
共通テーマ「離れる」でTが書いた詩を投稿します。

絶望

虫ピンで留められた
標本箱の蝶のように
一本の線上に留められて
離れられない
朝が来て昼が来て夜が来る
現在(いま)は未来に加入する

干からびて 塵となり飛び散るまで
線上にさらされ続ける
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子馬俳句

2022-03-21 07:56:42 | 文学
今日は、今月の湘南句会もうひとつの兼題「子馬」の投句から点の入ったものを紹介します。

ポニーの子母なき少女にされるまま
別れゆく母馬子馬潦(にわたずみ)
隙間より夕風イエスめく仔馬
乳探す仔馬の頸に陽やはらか
拍変わる拙きギャロップ馬の子の
春駒や母の膝占め次男坊
海見ている仔馬の名はルンナです
「若駒」てふ文集を手に卒業す

「子馬」で詠むと、幼いものを慈しむような眼差しになりますね。
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腰俳句

2022-03-19 13:05:48 | 文学
今月の湘南句会では、兼題「腰」で秀句がこんなに生まれました。

腰落とし春のる鉢を移しけり
目を凝らし腰決めて物種を蒔く
腰を病む嵯峨の筍農家かな
春泥に靴跡深し腰痛し
腰伸ばし見上ぐれば散る椿かな
ぎしぎしや楽して痛き椎間板
旅先の話腰折れ春の宵
声掛けて腰決めて氷上のチェス
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横の詩パート3

2022-03-18 16:03:14 | オリジナル
共通テーマ「横」でEが書いた詩を投稿します。

横切る

鎌倉は狭い
地が狭いだけでなく
三方が山並にさえぎられ
天まで狭い その下に
街がひそんでいる
天下を支配した都とは
とうてい思えない

東隣の逗子から
鎌倉へ侵攻する
長い隧道をくぐる
照明は明々とてらしているが
内にこもって
変にうす暗い

帰宅時 ときに
バスに乗る
隧道へ入ってゆく
あの騒乱と殺し合いの時代へ
まっすぐ……

幸いバスは
隧道の割れ目から
左へ横切る
乗客は
小坪港へ向かって下ってゆく
ホッとしてふり向く と
シートがうすくぬれている
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4月の湘南句会

2022-03-17 23:15:59 | 文学

今日の3月例会で、来月の句会について次のように決定しました。
日時 4月28日(木)15:00~
場所 逗子市民交流センター1階
兼題 「茎立つ」「問」
「問」の句には春の季語を付けてくださいね。
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