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湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

囀りの詩パート3

2025-04-26 06:31:19 | オリジナル

共通テーマ「囀り」でAが書いた詩を投稿します。

鳥と人間

 

塒にしていた駅前の欅が伐採されちゃって

椋鳥たちはどこへ行ったんだろう

 

 人間のいない山の方へ移ったなら

 そのほうがお互い平和じゃない

 百羽も集まったら

 ぎゃあぎゃあ騒がしいし

 歩道に糞がいっぱい落ちてくるし

 街の人たちには迷惑でしかないよ 

 

電車で帰ってきて改札を出ると

椋鳥たちが賑やかに迎えてくれてるみたいで

両肩のこわばりが抜けたんだけどな

 

 判で押したようなあなたの生活を

 椋鳥たちもルーティンワークで

 声援してくれてたってことね

 

街のようすが味気なくなって

暮らす意味が減っていくよ

 

 塒にしているだけで

 暮らしてなんかないじゃん

 

――画眉鳥の鳴き声がうるさくて

  二・四・六連は彼に聞こえていない

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ドブ板通りの地蔵尊

2025-04-25 13:39:37 | 三浦半島

アメリカンな横須賀ドブ板通りの、建物の間に挟まるようにして祀られている延命地蔵尊。

俳句と共に紹介されている作家、穂積驚(ほづみみはる)は、1957年第36回直木賞の受賞者だそうです。

堂内にはお地蔵様がいっぱい!

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囀りの詩パート2

2025-04-24 23:21:20 | オリジナル

共通テーマ「囀り」でEが書いた詩を投稿します。

さえずる

人は身内に小鳥をかっている

それもかぞえきれぬほどの

年に数度わが庭に

コジュケイがやってくる

小鳥どもはおそれはばかり

静まっている だが

姿を消すや ここぞと

さわぎだす

さえずりというより

騒音 聞けば底に

かなしみをおびているようだ

だから 幸せは

年に数日

春になるのが待ち遠しい

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逃げるの詩パート5

2025-04-22 22:54:12 | オリジナル

共通テーマ「逃げる」でFが書いた詩を投稿します。

逃げる

 

うつろな顔つきの男が寄ってくる

私は

さっと体をかわして 逃げる

男は

後から来た女性に声を掛ける

女性はUターン

男は立ち尽くす

うつろな顔の両目に

悲しみがじんわりと沸きあがり

盛り上がった涙がポトリと落ちる

まるで 我が身の不甲斐なさを突き付けられたように

 

そこへ通りかかった老婦人

男は勇気を振り絞り声を掛ける

老婦人は怪訝な顔で男の泣顔を眺める

男は必死に訴える

伝える言葉を手探りしながら

 

老婦人はにっこり

男の手を取って

横断歩道を渡って行った

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逃げるの詩パート4

2025-04-21 10:08:40 | オリジナル

共通テーマ「逃げる」でAが書いた詩を投稿します。

脳の逃走

       

脳の中のわたしが

文章から 思考から

遥か遠くに逃げて

ふと気付くと

消えている

 

呼び戻すことを諦めて

本を閉じる

書類を置く

パソコンをシャットダウンする

なにも読み取れていない虚しさは

清しく安らかだったりする

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逃げるの詩パート3

2025-04-20 22:01:33 | オリジナル

共通テーマ「逃げる」でEが書いた詩を投稿します。

にげる

にげる

どこから?

自分からだよね

できそこないの自分から

みな にげだしたいんだ

もろ手を上げ

だれはばかることなく

のびをしたい

だが できるかな?

そもそも

にげだしたい自分が

自分そのものなんだから

ともに生きる それしか

ないやね

はずかしいことながら

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来月の湘南句会

2025-04-19 23:18:25 | 文学

今日は8人での句会。いい句が多かったので、選句の数を10句までにしました。

5月の句会は次の通り決定しました。

  日時 5月24日(土)14:00~

  場所 逗子市民交流センター1階

  兼題 「緑蔭」「口」

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逃げるの詩パート2

2025-04-16 22:13:56 | オリジナル

共通テーマ「逃げる」でMが書いた詩を投稿します。

蘇る

 

桜・チューリップ・フリージア

咲き誇るこの季節は

小学生の頃の私に引き合わせる

 

桜吹雪の中で飼い犬と走り回る私

 

カラフルなチューリップの後ろで

父のカメラに微笑んでいる私

 

フリージアをいっぱいに挿し

その香りを楽しんでいる母

 

家族の思い出から逃げている私に

花たちは鮮明にそれを蘇らせる

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逃げるの詩パート1

2025-04-14 18:40:36 | オリジナル

共通テーマ「逃げる」でYが書いた詩を投稿します。

 

下り坂は春の宵

西も東も空は淡い絹の色

風は凪

花は盛り

老いた桜と視線が重なった

 

首をざんと伐られ

片膝をついて

うると構え

花は一輪一輪

羽二重に鴇色の彩

ゆれるかゆれないか

なよやかな湿気を纏い

老桜はわたしを見ていた

 

わたしは畏れた

 

命の渚にいて

老桜は揺るがない

魂の際から逃げない

 

わたしは揺らぐ際を

掬い上げ

手のひらと頬の間に迎える

 

猛烈に温かい

 

ここから

逃げては行かない

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囀りの詩パート1

2025-04-12 10:40:15 | オリジナル

共通テーマ「囀り」でFが書いた詩を投稿します。

早春風景

 

人の出入りの途絶えたやぶ山の

篠竹密生の急斜面を

子連れの小綬鶏が

ざりざり じゃりじゃり

落葉を踏みしめながら登ってゆく

その藪底に陽が射すと

親は天を仰いでやおら鬨の声を上げる

 チョットコイ チョットコイ

子どもらは

陽だまりで落葉を掻き分けて

食事に余念がない

 

どこか遠くの山からもこだまのように

声がとどく

とお~く小さく

 チョットコイ チョットコイ

向こうの親も子連れだよ

餌も充分あるんだよ と

 

親の会話に

割って入った鶯のさやかな渓渡り

ふっくら風が吹きぬける

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