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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ネコ礼賛    鳥野

2008年04月01日 | Weblog
愚足さんから、”招き猫亭”コレクションによる「ネコ画名作展」という珍しい美術展の情報が届きました。
すぐにでも行ってみたいのですが、なにしろ会場が横須賀市の「カスヤの森美術館」と遠い。

せめて、画像でもとネットを開いたら、美術評論家・林紀一郎氏の「開店を祝う言葉」に出会いました。
これが滅法面白い。かなりの長文で隅から隅までネコ礼賛、ネコに目のないワタシでも小恥ずかしほどです。曰く。

「ネコは仏陀の如く覚者であり、パスカルにも勝って深く瞑想し、ニーチェよりも生死を知り、チャップリンの如く孤独と悲しみを知る喜劇役者でもある。

さらに、
「ネコはわれわれ人間を虚仮にし、黙視、嘲笑する。哲学者であり、美学者であり、矛盾撞着に満ちたニヒリストであると同時に個人主義者、否自由主義者なのだ・・・とまだまだ続きます。

林氏はイヌもネコも一緒にくらして、ネコとは26年とか。その実感だから間違いはないのだろうが、当方のネコは単なる我儘な可愛い奴め。「ヤリタイコトシカヤラナイモン」が信条です。

展覧会には行けなかったけど、この「祝辞」に会えたのは何より。フムフムと繰り返し読んでいます。

   ・ 漱石の生まれ変わりのように座す猫あり秋陽ふふむ白毛

   ・ 人間に飼われてあれば猫又とついには化さん月かげのなか  

                        大塚寅彦
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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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猫に人間を投影 (遅足)
2008-04-04 19:51:18
人間の良い部分を猫に投影しているような
名文?ですね。
迷文かな?
猫はきっと笑っていますよ。
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