575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

みんな俳句が好きだった⑤  竹久夢二の俳句       ぐ

2010年12月06日 | Weblog
 紹介している内藤さんの本を読むまで、竹久夢二が荒畑寒村らと同居していて平民新聞の挿絵描いていたとは知らなかった。
 どんな挿絵を描いていたかも知りたがったが夢二の句は夢二らしいものであった。

  ほつれ毛に遊ぶ風あり青すだれ
  襟足の黒子あやふし朧月
  朝顔やおよそ女はいとはしき
  あきらめて灯をけす頃や春の雨
  夕さくら恋はほのかにありぬべし
  肌寒やよべの簪のありどころ
 
 一方次のような本格的な句も

  夕きりや水底の石相触る
  木から木へわたる蛇あり青嵐
  味噌をする音に秋立つ宇治の寺
  石けりのちょうくのあとや鳥渡る
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1 コメント

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恋の句 (遅足)
2010-12-07 09:29:25
いかにも夢二らしい句ですね。
でも、直接、恋を詠っていない句に
恋を読んでしまいます。
深読みかな?

木から木へわたる蛇あり青嵐

これなど禁断の恋の雰囲気が・・・



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