自由題のトップ賞になった童子さんの秀句。農作業をされていたお母様が残した鍬。夏の雨に打たれています。亡きお母様をしのび、その鍬は力強く童子さんを励ましてくれるかのようです。「夏雨」は「なつあめ」だと字余りになるので「かう」と読むのでしょうか?
いずれにしても情景が浮かび、童子さんが詠まれるお母様の句は独特の感性で心引かれます。
皆さんのコメントです。
竹葉さん:父ではなく「母の鍬」から、逞しかった母がもう使えなくなって雨に打たれて悲しいという母を思う気持ちが心打ちました。「ひととき」はもうちょっと激しい感じにしたくなりました。
能登さん:使われなくなったのでしょうか。鍬が雨に打たれている景。その情景がクッキリ浮かびます。
郁子さん:何気ない風景を描写しているのに、句の背景がうかびあがりました。畑仕事をよくされているお母さまへの愛情、写生句の神髄ですね。
千香子さん:ひとときのあとはどんな様子だたのでしょう。
須美さん:絵になる風景。働き者のお母様の様子が伝わる。
泉さん:今は使われていない母の鍬が雨にうたれてさみしさを感じる。
★★★
故郷富山に戻られた童子さん。いろんな野菜を育てておられると聞いたことがあります。きっとお母様の鍬を使っておられますね。その鍬を手にする時、さまざまな思い出が蘇ることと思います。
亡き母の残してくれた物を通して私もよく母と対話しています。それでなかなか断捨離が進みません。。。昨日も手編みの衣類を処分しました。 麗子
畑仕事、日焼けにご注意くださいね。