親不知を抜かれたのは遅足さん。佐保子さんから「訪問医療で歯科医の先生にあっという間に右の上の親知らずを抜いてもらいました。本人はいやだといってたのですが、私と先生で勧めて抜くことに、まあうまくいってるようです。」とのことでした。その後順調でしょうか?
梅雨の激しい雨の中の親不知の抜歯。漢字多めの痛そうな俳句です。私も去年二本一度に親不知を抜いたので他人事とは思えず。「されをり」ということでやや親不知を客観的に見ているところが面白いと思いました。
能登さん:大降りの雨の中、抜歯施術を受けつつある景でしょうか。なかなかに深刻な景でありながら、みようにリズム感のいい傍観句ですね。上手い。
須美さん:内容はシビアですがユーモラス。
晴代さん:滂沱が気持ちを表しているように感じました。
亜子さん:抜歯の緊張感と痛みへの恐怖や不安な気持ちが梅雨滂沱という季語に響き合っている。
★★★
皆さんのコメントを読んで改めて「梅雨滂沱」と「親不知の抜歯」という取り合わせが効いていると思いました。もう一句梅雨らしい句をご紹介します。
赤帽子黄のカッパ連れて白雨来る 能登
赤、黄、白と三色入ったユニークな俳句。子供たちの登校風景でしょうか?雨の日をこんな風に楽しく詠めるのはいいですね。
亜子さん:赤い帽子をかぶり黄色のカッパを着ている子供の集団。そこに白雨(にわか雨)が降って来た。「赤・黄・白」が入っているのでうまくまとめられたが「中七」が字余りになっているので「カッパ連れ」でもいいのではないでしょうか?
★★★
それにしてもこの猛暑ではもう少し雨が欲しかったと思う今日この頃です。麗子