575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

10月句会が近づいてきました。  遅足

2019年10月07日 | Weblog
秋らしくなりました。今回の題詠は「秋思」です。

秋思。もののあわれを感ずる秋。
コトに寄せて、あるいはモノを見ては、
人生の儚さ、さみしさを感じませんか。
そんな気分を表す季語です。
春は春愁といい、秋は秋思といいます。
愁いに比べ、思いは少し乾いた感じが。

唐の時代の詩人・張籍に「秋思」という詩があります。

洛陽城裡秋風見る、で始まるこの詩。
洛陽の城中も秋風に木の葉が散る頃になると、
何となく物淋しく故郷が恋しくなると、
秋のさみしい思いを述べたもの。

日本人の好みにぴったり。
中国語の「秋思」がそのまま日本語に、そして季語にも。

  寄りあひてはなれて石の秋思かな  桂 信子

大和言葉では「秋あはれ」「秋さびし」です。

  秋さびし手毎にむけや瓜茄子 芭蕉 

みなさんの心には、どんな秋思が・・・。
コメント
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