575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ありがとうございました   竹中敬一

2019年10月05日 | Weblog

私はここ3年位 、遅足さんご夫妻の陰の支援もあって、週一回 拙文を掲載させて

もらって きました 。私はまもなく86歳になります 。主にこれまで経験したこと

や学んだことの中から後世に伝えておいた方が良いと思われる事柄を記録させて

もらったつもりです 。( おこがましいのですが )

その願いが最近一つ かなえられました 。

2年前 、私はこのブログで 「 伊勢湾台風とテレビニュース 」と題して3回 掲載

させてもらいましたが、この記事がNHKのデイレクターと名古屋大学減災センター

の先生の目にとまったのです 。

伊勢湾台風60年の今年、まずNHKのデイレクターから連絡がありました 。私は当初、

番組の企画に協力するだけで出演など考えていませんでした 。

しかし、その後 、私も出ることになり、古巣のCBC会館で 老体を晒しながら当時の

ことをたどたどしく話ました 。( この年齢で一応 、歩いて 喋っているだけで良しと

してもらうか、と自分を慰めています 。)

8月30日を皮切りにこれまで3回、東海北陸地方に25分間の特番がNHKとEテレで

放送されました 。もちろん、当時、開局していたNHK名古屋、東海テレビの関係

者も出演しました 。

また、名古屋大学減災連携研究センターからは去る9月20 日、お招きを受けました 。

ここでは、「 防災、減災 」をテーマに毎月「減災カフェ」を開いており、誰でも

見学できます 。

丁度、減災カフェ100回記念ということもあって、80席位の会場は満席 。

その道の専門家の方々も多く、とても緊張しました 。元NHKの科学記者だった司会

の方の巧みなリードのお陰でなんとか終えることができました 。

終了後、一般参加の若い女性からも 「 テレビがどう対処したか、興味深かった 」と

言って頂きました 。

私は当初、予定していなかったHカメラマンのことが思い出され、話の流れの中で

触れていました 。

先日のNHKの特番を見た彼の奥さんから電話があり、木曽川下流の死屍累々の映像を

撮ったのはHカメラマンだったこと 。あの映像を撮ったことがいつまでもトラウマと

なって心に残り、それが原因で名カメラマンだった彼が若くして他の部署に移ったこと 。

特に、死屍累々の中に生存者の方が居て手を振っていたのに助けてあげられなかった

ことを生涯、悔やんでいたこと等がわかってきました 。

私と一緒によく仕事をしたHカメラマンは2年前 亡くなりましたが、話の最中、急に

几帳面で正義感が強かった彼のことが脳裏に浮かび、不覚にも少し涙腺がゆるんで

しまいました 。

CBCテレビ 「 チャント」の伊勢湾台風特集でも台風が襲来した当日、生中継の準備を

するスタッフの中に25歳だった私の姿があり、これを手掛かりに少し喋っている

シーンが流されました 。これも私がこのブログで書いていなければ実現しなかったこと

でしょう 。

父が持っていた若山牧水創刊の短歌雑誌 「 創作 」878冊を宮崎県立図書館に寄贈できた

のも、このブログがきっかけでした 。

お陰様で暖かい人の繋がりを感じました 。ありがとうございました 。


コメント (5)
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