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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

私は誰になっていくの?

2012年08月11日 | 千伝。
原題:Who will I be when I die?(死ぬ時私は誰になっているのだろうか?)

著者:クリスティーン・ブライデン 訳:桧垣陽子

1995年、46歳でアルツハイマー病と診断されたオーストラリアのクリスティーン・ボーデンさんの著書名です。

「恍惚の人」ではありません。

ジェットコースターに乗っているような気分だと言っています。

ちょっとまえに、自分が、何をしたのかも忘れてしまいます。

誰に電話をかけたのかも忘れてしまいます。

急かされると、自分がダメな人間だと思います。

薬が飲めない、飲み方が分からないのです。

一度に二つ以上のことをすると混乱します。

徘徊、妄想は、異常行為ではなく、不安なのです。

「呆けてしまえば、何も分からなくて幸せ」

「呆けているから何を言ってもわからない」

そうでは、ありません。

すべて、解っているのです。

「日本の読者のみなさまへ」で著者は、このように書いています。

私は、認知症です。

だからといって、怯えたり、恥ずかしがって隠れていたくはありません。

認知症は、他の病気と同じように一つの病気であることを私は知っています。

認知症患者も、敬意を払われ尊厳を保たれるべき価値のある人なのです。