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100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

離島振興法改正

2012年06月21日 | 百伝。
昨日、改正離島振興法が、参院本会議で可決、成立しました。

インターネットを通して、尾道市作成の尾道~常石航路改善計画(37ページ)を読ませていただきました。

詳細は、http://www.city.onomichi.hiroshima.jp/open_imgs/info/0000010127

百島の最盛期から衰退期が、判り易く説明されています。

それに伴う備後商船に関する改善案です。

目次:
1.計画策定の概要 ·················································1
1.1 計画策定の背景・目的 ······································1
1.2 計画策定フロー ············································2
2.百島及び航路の現状 ·············································3
2.1 百島の現状 ················································3
2.2 航路の現状 ················································9
3.将来利用者数予測 ··············································18
5.1 将来人口 ·················································18
5.2 将来利用者数 ·············································21
4.航路の課題と改善方針 ··········································25
4.1 航路の課題 ···············································25
4.2 航路改善の理念・基本方針 ·································26
5.航路改善計画 ··················································27
5.1 新船建造による安全・安心な航路の維持 ·····················27
5.2 経費削減によるさらなる効率化 ·····························32
5.3 利便性の向上・地域活性化による利用促進 ···················33
6.実施計画 ······················································36
6.1 実施スケジュール ·········································36
6.2 航路改善に向けた推進体制づくり ···························37


百島の将来人口を推計した結果、18年後の2030(平成42)年には315人となり、現在の約半数程度になると予測されています。

それから、2035年には、百島の人口は、300人弱になっています。

強度な精神力、強烈な個性がないと、暮らしにくい百島での過疎生活となります。

もっと早い段階で、百島の人口は、100人を割るのかもしれません。

そうなれば、百島での生活を楽しむ術のある人生の達人か、経済的にゆとりのある方、サバイバル愛好者以外は、非常に生活困難が伴います。

さもなければ、「百島の暮らし」から、一気に逃げ出すように、無人島に近い状況に陥るかもしれません。

但し、百島に、人が暮らす限り、住民の足でもある「船」航路という交通手段は、政府自治体が法律上必ず確保します。

社会福祉上、市民生活の人権も絡んできますので、税金の無駄、赤字になろうが、大丈夫です。

日本政府は、離島での生活者を守り、保障しなければなりません。

日本における生活保護者210万人以上に対する予算3兆円にも及ぶ歳出を考えると、離島振興法に基づく、百島への歳出は微々たるものです。

都市部で暮らす生活保護者の生活よりも、税を納める離島での納税生活者の暮らし向きの心配の方が大きい・・というのは社会の矛盾ではないでしょうか?

産経新聞より:
改正離島振興法とは、島外への妊婦の通院や高校生の通学などを支援する「離島活性化交付金」の創設が柱。平成25年3月までの同法の期限を、10年間延長する。改正法は、国の責務として無人島の増加や人口減少を防ぎ、定住を促進する施策を積極的に進めることを明記。税制優遇や規制緩和を行う「離島特区制度」の創設も盛り込んだ。さらに付帯決議で、離島航路の維持に必要な支援や、災害時の孤立を防止するヘリポート整備なども政府に求めた。

さて、生活手段としての船という交通機関は、運賃も高く、不便そのものです。

何かの催し物、パラダイス、故郷へ向かうという理由づけがあれば、船通いは、情緒感がたっぷりです。

観客という人々を惹きつけるのは、やはりエンターテイナーという楽観的な開拓者のような人物が必要です。

例えば、広島県出身のミュージシャンの矢沢永吉さん、吉田拓郎さん、西城秀樹さん、世良公則さんを招くとか・・。

他に、どなたか百島で別荘を持たないかな?

自由に空き家を使って、コンサートでも、合宿でもしてくださいとか・・。

百年後の未来には、水陸兼用の大衆自動車、もしくは空飛ぶ自動車が現れる時代になっているかもしれません。

それまで・・待てません。

ここに集う多くの方々の皆さんも・・きっと生きていないでしょう。