Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

慈光院(2014年5月10日参拝)

2014-06-12 | 仏閣
橿原市から無料の京奈和自動車道をぶっ飛ばして大和郡山市へ。

ここへ来た目的は奈良では非常に珍しいお寺である、
禅宗の慈光院に参拝する為です。

恥ずかしながらこのお寺のことは知りませんでしたが、
会社の上司がこのお寺は良かったと言っていたので、
調べてみると本当に良さそうなんで行くことに決めました。

無料駐車場はありますが、
細い参道の石畳がとても歪でデコボコしており、
かなり衝撃を感じるので最徐行でお願いします。


所在地:奈良県大和郡山市小泉町865
宗派:臨済宗大徳寺派
御本尊:釈迦如来
創建:寛文3年(1663)
開基:片桐貞昌
開山:玉舟和尚


【歴史】
大和小泉藩二代目藩主の片桐石見守貞昌(石州)が、
初代藩主である父貞隆(慈光院殿雪庭宗立居士)の菩提寺として自分の領地内に、
大徳寺185世玉舟和尚(大徹明應禅師)を開山に迎え建立した臨済宗大徳寺派の寺院。

石州の禅と茶、また幕府普請奉行としての技術をしのばせる茶室と書院、
それに庭園があることで有名である。

石州は片桐且元の甥にあたり、1万6000石を領した小泉藩主であった。
茶道を桑山宗仙に学び、わびの境地を茶道の本義とする石州流を創し、
将軍徳川家綱の茶道師範となって、剣は柳生、茶は石州と評された。


【一之門】


ほ~、かなり良い雰囲気を醸し出しています。
期待感が上がります。


【参道】



【茨木門】




お~これは実際に目にすると渋さにやられちゃいます。(^^

この楼門は片桐石州の出生地でもある摂津茨木の城の門で、
徳川家康の発した一国一城令により取り壊されるが、
その中の門を貰い受け、屋根を書院と合わせて茅葺きに葺き替えて移築されたもの。



振り返って見る茨木門がまたいい。


【書院】


こちらも私好みの茅葺きの屋根がたまりません。




拝観料1000円を支払い中へ。

1000円は確かにヘビーです。
安倍文殊院ですら700円だから尚更。

しかし、拝観料500円、抹茶・和菓子500円と思えば妥当ですね。


【抹茶・和菓子】



【庭園】






抹茶をいただきながらまったりな時間を過ごす。


京都ではよくあるけど、
奈良で庭園を見ながら抹茶をいただけるのはかなり珍しい。

そもそも奈良で禅宗って少ないもんな。

かなり良いです。

日頃のストレスが吹っ飛びますよ。


【景観】


植樹により景観を壊すものは、かなり隠されていましたね。

この植樹が無ければここから見る景観もぶち壊しになっていたでしょうね。


【本堂】


昭和59年に建立されたもの。






真ん中の釈迦如来を中心に玉舟和尚像、片桐石州像が祀られていました。

釈迦如来坐像は元々慈光院建立以前にこの場所にあった寺にあった御本尊。

片桐石州像は大徳寺の中に建てた高林庵に祀られた自作の像でしたが、
廃仏毀釈で高林庵が廃寺になった為、慈光院に移されたそうです。


【墨絵の雲龍図】



【書院】



【中庭】




中庭も充実しております。


【閑茶室】




茶室にさほど興味ない私からすれば、
普通の茶室ですが、重要文化財だそうです。


【高林庵茶室】






重要文化財。

書院を挟んで二つの茶室があります。

こちらの茶室は渋くてゴマラー好みである。(笑)


全国に現存している茶室の中で、時代・作者・形状等が、
証明できるものの中では最古の席とされています。


【女ノ字】


重要文化財。

他に三つの手水鉢がありますが、
全て重要文化財。


【書院】


嬉しいことに見るだけではなく、
庭園を散策することが出来ます。


【弁財天】



【稲荷大神】



【観音堂】


長谷寺本尊と同木同作の十一面観音が祀られているとのことですが、
残念ながら秘仏です。


【茨木門】


ここからみる茨木門もまたいい。
飽きませんな~。


【御朱印】


これにて本日の登山と参拝は終了。

今まで行ったことの無い奈良の寺社を参拝出来て嬉しかったです。