先日の参議院選挙において自民党は歴史的な大敗でした。安部首相の責任のとり方については賛否両論ございますが、もし年金問題にて負けたのであれば、過去の政策実績の評価とは別ではないか。いやいや、長い間の自民党政権で社保庁のみならず官庁全体に腐敗をもたらしたのではないか。アメリカでは政権が違う党に移ると国家公務員中枢部の殆どが入れ替わるそうですから。
安部首相にとっては大きな試練です。かの高僧、一休禅師は弟子に、死後、「一大事の際にこの箱を開けなさい」と言って、遺言状を箱に入れ、渡されたそうです。
その後、重大事が起こり、この箱の中に入っている遺言状を読んだところ、一枚の紙に「なるようになる。心配するな」と書かれていたそうです。難しい問題をどうにかするためには、手をこまねいているだけでは先に進めない。今、目の前にあることを1つ1つきちんとやっていくことで、自ずと解決すべき糸口が見えてくる。「心配するな」という言葉は、余計な取り越し苦労で心が消極的になることを戒めた言葉であり、「過ぎたるを追わず、来たらざるを思わず、心はいつも現在を要す」というふうに解釈すべきだとある方は言っておられました。私も今、この言葉に随分と支えられています。安部首相の座右の銘は何なのでしょう。