30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

旬だから食べるのに追われる冬ネギ

2014-01-19 | 冬ネギ

きのうは大学センター試験の1日目。すぐ近くにある大学も試験会場になっている。正門の前を自転車で通ると、人影がなく物音ひとつしない。周囲には警備員の姿も見えた。団塊の世代のわたしにとって受験は遠い昔の話だが、あのときの不安な気持ちはいまも思い出す。

今朝の新聞に1日目の試験問題が出ている。ほんの数年前までは数学と英語に挑戦していた。いまはまったく歯が立たない。問題を解く前に新聞掲載の小さな字を読むのに苦労するしまつだ。国語ならまだいけるかなといまでも毎年見ている。ことしの古文はおもしろかった。源氏物語の夕霧の巻の一場面を扱っている。夫の浮気を知り妻が実家に帰る。そこに夫が迎えに行き、お互いの気持ちをぶつけあう。わたしから見ると粋な出題だなと思うのだが、いまの高校生は夫婦の機微をいまから知らなければならないようだ。わたしにはじつに身につまされる内容なのだが、昔も今も同じだなと安心?して読んだ。

冬ネギが寒さにあたっていっそう甘くなった。下仁田ネギに九条太ネギ。いやあ、じつにうまくなった。毎冬同じことを繰り返し言っている。たいがい飽きるセリフだが、やはり食べると同じ感想になってしまう。

冬ネギというのだから本領を発揮するのは冬であり、それも厳寒期だ。厳寒期といえばこれからの1月下旬から2月上旬となる。タネをまいてから15カ月。やっと冬ネギの出番だ。わが家の冬ネギは12月から食べているが、とろけるような食感を味わえるのはどうしても1月に入らないといけない。寒さにあたるとなぜにこんな味わいになるのだろうかと思うのだが、むずかしいことはわからない。そんなことを考える前に、厳寒期の間にせっせと食べることだ。

うまいものはうまいときに食べる。あたりまえだがこれがなかなかできない。これでもかと多く作っているのに、ついケチな根性が出てくる。ここで食べてしまうと残りが少なくると。それがいけない。うまいものはうまいときに食べるに限る。冬ネギばかりでなく冬野菜は、少しでも地温が上がると、うまくなくなる。だから、まさにいまからの時期、残さないようにと早め早めにネギを食べ続けなければならない。口腹を感じるものの、追い立てられて食べると味も半減する。贅沢な悩みが続く厳寒期なのである。


    


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