30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

オレを忘れては困ると、殿様が

2009-11-06 | 下仁田ネギ

下仁田ネギの姿はいまが一番いい。きりっと締まって気品があり、じつに堂々としている。まさに殿様ネギである。この姿を見るとさすがにうまそうだ。すぐに食べたくなる。しかしここはじっと我慢だ。私はあえて12月まで待つ。ハクサイと同じく霜に当てたほうが断然うまくなるからだ。

この下仁田ネギの立派な姿を見て、そうだ、下仁田ネギがあったのだ、と。いや悪いことをした。一番長い付き合いだからその存在をつい忘れてしまうことがある。いまのこのネギは昨秋遅くタネをまいた。かれこれ一年の付き合いになる。春先に植えつけてしまうと、あとは夏に雑草をとるくらいで放任しておく。夏をすぎるとしだいにこの品種特有の立派な姿に変身していく。その姿を横目で見ながら「ほお、立派になってきたね」ぐらいの関心しかなく、特に感慨もない。じっと見るまでもなくあっさりと通り過ぎてしまう。そんな関係だ。

下仁田ネギを見染めたのが四半世紀前。それ以来の長い付き合いだから相手のことは十分に知り尽くしている。しょちゅう手をかけることもなく栽培のポイントは十分に承知しているつもりだ。長い付き合いだからといっても、かみさんの場合はそうはいかない。

    


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