梅雨の季節に似合う歌声は、ちあきなおみの「黄昏のビギン」。もともとは水原弘が歌っていたもの。両曲を聴き比べてみよう。 しっとりと胸に響いてくる。若いころのあのときの情景はセピア色になったが、胸のときめきはいまも忘れられない。
サトイモの土寄せは大事な作業だ。雨で土がやわらかくなっているから作業がしやすい。イモが太るようにと願いながら、6月と7月に行う。作業を終えて、ふとウネを見ると、土の色の美しさに目を奪われた。土をうつくしいと感じるなんて、まず日常の生活では経験できないものだが、それが目の前にある。雨にぬれてしっとりと褐色が鮮やかなこともあるのだろうが、やはり緑があって土の色は生き生きとする。
土と緑の配色が美しいと感じるのは、9月の中旬もそうだ。9月も雨が多く、葉菜類が芽を出して畑が淡い緑で覆われると見入ってしまう。畑は人工のもの。登山で味わう山の新緑のころと比べようもないが、このときの畑の情景は大げさではなく素晴らしいと思う。
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