12月11日に入手したアルプ148号
1970年6月発行
目 次
「バックナンバーがなかなかそろわなくてね」
「愉しんでやってくださいよ」
にこっとして答えてくれた。
こ のオヤジさんのひと言にはっとさせられた。まさにそうなのだ。バックナンバーを探すのは大変だといいながら、それでいてこの古本屋に行くことを楽しみにし ている、そんな自分がいることに気付かせてくれた。残りはあと7冊になった。見つけるのも愉しみ、見つけられないのも楽しみ。足を運ぶだけでも心がはず む。
せっかくこの「アルプ」が創刊号から200号まで手元にあるのだから、なにかホームページで展開できないかと考えて、創刊号から読み始めているのだがホームページでの展開までには至っていない。た だ、読んでいるだけでも、私にとってこれまで見えていなかった新しい山の世界、山の楽しみが重層的に厚味を持って広がってきている。そのことだけはいえ る。まだまだ山を愉しみ尽くしていないことを教えてくれる。先人たちの山での歩みがうらやましく思える。
帰りの電車の中ですぐにアルプを開く。このときが楽しみでもある。目次を見ると串田孫一、上田哲農、辻まこと、泉靖一の名前が見える。真っ先に辻まことの 「山賊の話」。すでに著作集や全集で読んではいるが、これが初出かとついつい読んでしまう。辻まことの世界の心地よさ。少しずつ心が開いていく。
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そうだ忘れていた。「東京人」の新年号の特集は神田神保町の歩き方。もちろん古書店探訪がメインだ。前回も書いたが、昼に神田神保町に行ったとき立ち寄る食べ物屋。夜の酒飲みとは別。■そば屋〔松翁〕猿楽町2-1-7(少し奥まっている)■ビアホール 〔ランチョン〕神田神保町1-6(老舗。昼からビールが飲める。買った本を見ながら)■讃岐うどん〔丸香〕神田小川町3-16-1(最近はもっぱらここ)
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追記ボケたものである。上記の148号はすでに前回入手していることがわかった。残りはてっきり8冊とばかり思い込んでいたのがいけなかった。前回の記事を確認すればいいことなのに。残りは58、60、87、111、136、172号の6冊になる。