30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

「愉しんでやってくださいよ」

2007-12-12 | その他


12月11日に入手したアルプ148号
1970年6月発行

目 次



私のホームページに特集3として“伝説の山岳雑誌「アルプ」” のコーナーを設けている。しかしこのページを7月以来更新していない。きのうは神田で会合があったので、早めに出て久しぶりに神保町の悠久堂書店に立ち寄った。いま手元 に「アルプ」の創刊号から200号まである。そのうち8冊が欠けている。バックナンバー58、60、87、111、136、148、165、172号の8冊 だ。これを探しに悠久堂書店の二階に行くのだが、アルプがたくさん床に平積みになっている。コートと上着を脱いで、さあやるか。探すのはなかなか大変だ。きょうは一冊 も見つからないのかとぼやいていたら、やっと148号が見つかった。収穫はこの1冊だった。 レジに陣取っている長老のオヤジさんにこの一冊の代金を払った。
 「バックナンバーがなかなかそろわなくてね」
 「愉しんでやってくださいよ」
にこっとして答えてくれた。
こ のオヤジさんのひと言にはっとさせられた。まさにそうなのだ。バックナンバーを探すのは大変だといいながら、それでいてこの古本屋に行くことを楽しみにし ている、そんな自分がいることに気付かせてくれた。残りはあと7冊になった。見つけるのも愉しみ、見つけられないのも楽しみ。足を運ぶだけでも心がはず む。

せっかくこの「アルプ」が創刊号から200号まで手元にあるのだから、なにかホームページで展開できないかと考えて、創刊号から読み始めているのだがホームページでの展開までには至っていない。た だ、読んでいるだけでも、私にとってこれまで見えていなかった新しい山の世界、山の楽しみが重層的に厚味を持って広がってきている。そのことだけはいえ る。まだまだ山を愉しみ尽くしていないことを教えてくれる。先人たちの山での歩みがうらやましく思える。

帰りの電車の中ですぐにアルプを開く。このときが楽しみでもある。目次を見ると串田孫一、上田哲農、辻まこと、泉靖一の名前が見える。真っ先に辻まことの 「山賊の話」。すでに著作集や全集で読んではいるが、これが初出かとついつい読んでしまう。辻まことの世界の心地よさ。少しずつ心が開いていく。
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そうだ忘れていた。「東京人」の新年号の特集は神田神保町の歩き方。もちろん古書店探訪がメインだ。
前回も書いたが、昼に神田神保町に行ったとき立ち寄る食べ物屋。夜の酒飲みとは別。■そば屋〔松翁〕猿楽町2-1-7(少し奥まっている)■ビアホール 〔ランチョン〕神田神保町1-6(老舗。昼からビールが飲める。買った本を見ながら)■讃岐うどん〔丸香〕神田小川町3-16-1(最近はもっぱらここ)

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追記
ボケたものである。上記の148号はすでに前回入手していることがわかった。残りはてっきり8冊とばかり思い込んでいたのがいけなかった。前回の記事を確認すればいいことなのに。残りは58、60、87、111、136、172号の6冊になる。

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