家に帰る道すがら夜の蝉の声。その音色に素直に向き合えたのだろう。静かに心に響いた。ちょっといい気分だった。
ラズベリージャムが今年もできた。色は深いマゼンタ。口に含むと滑らか
な舌触りと上品な酸味がひろがる。さわやかだ。足を骨折しているかみさんが、きのう一本足で台所に立ってラズベリージャムを作ってくれた。私が6月いっぱ
い一日も欠かさず毎朝摘んで冷凍庫に入れて保存していた。
ラズベリージャムだけはかみさんに任せる。小さな種をすべて濾して取り除く。市
販のものはこの種が入っている。舌触りが悪くせっかくの素材が台無しだ。自家栽培ものは手づくりだけに手間ひまをかけることができる。今年は出来がよかっ
たので多くを収穫できたなと思っていた。そのとおりで6個分のジャムができた。昨年は2個だったからだいぶ多い。
早速に今朝パンにのせて食べた。さわやかな甘酸っぱさが広がる。とくに酸味がいい。上品な酸味だ。これが気に入った。極上の一品になった。果樹の命は酸味だ。甘いだけではすぐ飽きる。自家栽培のものをジャムにする。味はもちろんだがちょっぴり贅沢な気分もあじわえる。
□これがラズベリー。1日の収穫量はこれぐらい。
6月の毎朝、熟したものを摘んで冷凍庫へ。
□完成のラズベリージャム。写真を撮るため冷凍庫から取り出した
□昨年12月に作った「ユズジャム」
□今年6月に作った「梅ジャム」
□今月15日に作った「ルバーブジャム」