30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

ルバーブの話

2006-04-10 | ルバーブ

上の写真を見て「あっ、ルバーブだ」と分かる人は少ないだろう。
私がルバーブを栽培するきっかけとなったのは『辺境の食卓』(太田愛人/中公文庫)を読んでからのこと。もう20年ほど前になる。著者の太田さんの野尻湖畔での自然と食の生活がうらやましく、同氏の本をほとんど読んだと記憶している。
それまでは「ルバーブ」の存在を知らなかった。太田さんの文章に触発されて、ぜひとも栽培して食べてみたいと思った。幸いにも太田さんが住んでいた野尻湖近くの黒姫に知人がいた。頼んで苗を送ってもらった。それ以来20年近く栽培している。
私はもっぱらこれをジャムにしている。ルバーブの姿をみて、これをジャムにできるなんてはじめは想像できなかった。
いまでは自分の味を作ることができる。このジャムを知人友人に贈るのだが、聞いたこともない名前のジャムだからだれもが「大丈夫かな」と身構える。感想ははっきり分かれる。たしかに好き嫌いがあるだろうな、といった味で、酸味と匂いに好みが分かれる。

私の舌にはこれが合う。だから20年も栽培しているともいえる。
収 穫は5月下旬から梅雨が終わるまで。その間に収穫してはせっせとジャムを作り瓶に詰める。これを冷凍庫に入れておく。冷凍庫を占領してしまうので家内には 不評だ。梅雨の時期からわが家の朝食ではこのルバーブジャムをたっぷりと食パンに。うっとうしい梅雨の季節にさっぱりとした酸味を気に入っている。

ル バーブの原産地はシベリアだと聞く。冷涼地が栽培に適している。だから夏の暑さには弱い。毎夏数株がだめになる。全滅したこともある。そのときは種を購入 (種は売っている)して育てた。昨夏も暑さで全滅した。たまたま家に3株残っていたので3月11日に畑に移植した。乾燥と暑さ防止のためこんどは黒ビニー ルでマルチングした。今年の夏はどうにか乗り切ってほしいと願っている。


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