こころの羅針盤

私の人生に待ちうける「意識」の大海原・・・心と身体と魂と、日々の感情生活を語ります。

一歩踏み出す勇気

2008年11月11日 | 和解と平和
カウンセリングの傾聴により、積年のこころの澱を一掃し、自分という存在をまるごと受容してもらう体験は、時に“生きていてよかった”と感嘆するほどの喜びをもたらします。しかし、この喜びの体験は、際限なく受容だけを求める行動に駆り立てる可能性もある、これを心に留めておくことも大事でしょう。

受容された体験は、生き甲斐ある人生に向けて“自力で”歩むための土壌を準備してはくれますが、私の意志と、選択と決心、一歩踏み出す勇気なしには、生き甲斐ある人生の実現は不可能です。与えられた豊かな土壌に、苗を植え毎日世話をして、花を咲かせるのは私の仕事で、他の誰も手出しできることではないからです。

知らず知らずのうちに受容されることばかり求めていると、相手の動向に一喜一憂する不安定このうえない人生を送る羽目になりますが、そうならないためには、日々の経験(感じていることや感情)を意識に上げて、“では私はどうするのか”を意識的に選択して行動すること。その積み重ねだけが、自力で生きていく強さを育ててくれるように思われます。

日々の感情を意識できるようになっても、感情的な反応に終始する時期が長かった自分を思い反省をこめて書いていますが、日常生活のささやかとみえるような事柄にこそ、感情を意識して、“自分の行動が選択できる”ようになると、それだけで人生は輝き出すのですね。






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