某サービス業の場所は、いつになく気ぜわしい雰囲気でした。
予約が立て込み気持ちが焦っていたのか、いつになく手際がぞんざい。
客としてこちらに非はなく、そのような態度をとられる覚えもない・・・
後味の悪さと不可解な感じが残りますが、ふと、理不尽なこの感じ、
遠い昔の同質の感情体験の記憶がよみがえりました。
小学校低学年の頃、毎日曜、ピアノの稽古に通うのにバスを利用していた頃の話です。
片道20分ほど、田舎のバスはワンマンカーになる直前で、
停車案内や切符切り、ドアを開閉する女性の車掌さんが同乗していました。
高度成長期、騒々しい春闘が恒例行事の労働運動が盛んな時代です。
ある日、子供の私がステップを降りきる前に車掌がドアを閉めようとして、
腕がドアにぶつかり痛い思いをしたことがありました。
なぜそんなことをするのか? 理由は解らなくても、子供心に、
なんとなく反感をもたれていて、故意にやられたことは感じます。
後年、優待パスを使うような子供と敵対関係にある親に対する反感の
八つ当たりというか、憂さ晴らしのような行動だったと理解しますが、
この体験は忘れられない印象的な出来事として心に残りました。
不可解な感情を向けられた、一つの原型体験といえると思いますが、
些細な出来事をきっかけに、理不尽なことをされたときの感情体験がよみがえり、
40年以上経ても変わらない自分しか知りえない個性をしみじみと思ってしまいました。
同質の感情体験、身体の記憶が原型体験を呼び覚ますとき
このような無意識の意識化は、自己分析して解釈する必要もなく、
昔と変わらない感情傾向を自分の内に認める、ただそれだけで何かが納得される感じ、
感情と身体のレベルで小さな自己受容をもたらすことがあるようです。
(116-1)
予約が立て込み気持ちが焦っていたのか、いつになく手際がぞんざい。
客としてこちらに非はなく、そのような態度をとられる覚えもない・・・
後味の悪さと不可解な感じが残りますが、ふと、理不尽なこの感じ、
遠い昔の同質の感情体験の記憶がよみがえりました。
小学校低学年の頃、毎日曜、ピアノの稽古に通うのにバスを利用していた頃の話です。
片道20分ほど、田舎のバスはワンマンカーになる直前で、
停車案内や切符切り、ドアを開閉する女性の車掌さんが同乗していました。
高度成長期、騒々しい春闘が恒例行事の労働運動が盛んな時代です。
ある日、子供の私がステップを降りきる前に車掌がドアを閉めようとして、
腕がドアにぶつかり痛い思いをしたことがありました。
なぜそんなことをするのか? 理由は解らなくても、子供心に、
なんとなく反感をもたれていて、故意にやられたことは感じます。
後年、優待パスを使うような子供と敵対関係にある親に対する反感の
八つ当たりというか、憂さ晴らしのような行動だったと理解しますが、
この体験は忘れられない印象的な出来事として心に残りました。
不可解な感情を向けられた、一つの原型体験といえると思いますが、
些細な出来事をきっかけに、理不尽なことをされたときの感情体験がよみがえり、
40年以上経ても変わらない自分しか知りえない個性をしみじみと思ってしまいました。
同質の感情体験、身体の記憶が原型体験を呼び覚ますとき
このような無意識の意識化は、自己分析して解釈する必要もなく、
昔と変わらない感情傾向を自分の内に認める、ただそれだけで何かが納得される感じ、
感情と身体のレベルで小さな自己受容をもたらすことがあるようです。
(116-1)