こころの羅針盤

私の人生に待ちうける「意識」の大海原・・・心と身体と魂と、日々の感情生活を語ります。

感情のグラデーション

2008年01月31日 | 無意識の世界
懸念していた仕事を無事やりおえて、張り詰めていたものが弛んだせいか、どっと疲れがでました。この心身の疲れ、消耗はしたけれど、一歩前進の手応えは充分です。日常生活では、感情を上手に処理できるかどうかによって、心身の疲労は随分違ってくるものですが、長年、感情生活に疲労困憊してきた私としては、今は何よりも、原初感情と言われている「好き・嫌い」と、「快・不快」を意識に上げることを心がけています。

一口に「好き」と言っても、それには幅があるのだということ。「嫌い」にも、いろいろとヴァリエイションがあって、部分的には肯定的な要素が見え隠れしているようなこともある。そうかと思えば、「嫌い」一色に塗りつぶされるほどの拒否反応が起こることも・・・。感情を意識することによって、感情の分化が促され、感情を受けとる容器が、自分の内にこれまでの数十倍も増えたように思います。

容器が増えれば、どんな感情が湧いてきても受け容れ先があるので、意識化は楽しくこそあれ、怖れることなど一つもありません。きっと、こうなって初めて「感情の曼荼羅」という言葉も生きてくるのでしょう。

ところで我が家では、十数年間テレビがなかったのですが、ITケーブル設置にともない一年半前に、テレビ生活を再開しました。以来、テレビを通して、これまでとは格段に人の表情を見る機会が増えました。これは信用できない顔だとか、うつろな目は誰某と共通だとか、なんて美しい表情…、清らかな内面を映し出している顔、等、テレビでは感情の赴くままの言動が許されます。

感情を意識する訓練に、テレビ生活も案外、役立っているのかもしれません。様々な感情のグラデーション、その意味と美しさを知ることが益々楽しくなってきました。


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知識は生きる力!

2008年01月25日 | 未整理
私の所属しているNPO CULLカリタス カウンセリング学会は、一般市民を対象に、カウンセリングの知識を身に付けるための教育普及活動を行っています。受講される方、お一人お一人が理論を学ぶことで、明るく健やかな感情生活と自分の生き甲斐を見出すこと、更に“暮らしの中のカウンセラー”として身近な家族、大切な友人の健やかな感情生活と生き甲斐のために、知識を活かしていただくことを目標においています。

久しぶりに会った友人から、近頃、夫が怒りっぽくなって困るという悩みを聞きました。夫婦の諍いは増えるし、交友関係が狭くなる一方のA氏に友人は不安を覚え、将来を心配しています。どうしたものかしら?穏やかな夫に変わって欲しいという、友人の切なる願いが伝わってきますが、人を変える方法を私は知りませんし、人を変えることは多分、無理です。しかし、夫を変えることは無理でも、友人が、夫の明るく健全な感情生活をサポートする方策を自らの内に見つけてゆくことは可能ですし、そのお手伝いなら、私にも出来ます。

「人間の心の本質は、平安感ではなく、不安感である」(テキストp7)

A氏の話を聞きながら、私はA氏が日々経験している感情について考えていました。本質的な不安に加えて、定年退職後の人生に初めて顕われてくる不安もあれば、変化の兆候は、愛犬が突然姿を消した時期と重なるのではないかと、そんなことも考えられます。

自分の孤独感や不安を誰かに理解してもらっていると感じることができれば、それだけで、人は安心を得るものです。あなた自身とあなたの大切な人のために、カウンセリングの理論を学び、明るい感情生活と、生き甲斐ある人生を歩んでいただきたいと思うのです。

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理想的なカウンセリング―(2)

2008年01月21日 | 未整理
昼間の悩みが解決されず、夜に不安を抱えたままで床に就いても、朝になると、気持ちが明るく前向きに変化していることがありますが、そんなとき、私の身体の中に“生きよう”とする意志と力があるのを感じます。

私が見るに耐えないと思うのは、裸の王様です。自らの内にある意志と力を眠らせたままで、誰かの価値観に追従して、誰かの評価に一喜一憂している姿を目にすると、怒りすら覚えます。もちろん裸の王様の要素を自分の中に認めるからこそ、私は反応し、自分に対して怒っていることも、承知しています。

自分の価値観を掴み、それを生き抜いてこそ、悔いのない人生です。
どんなに深い悩みをもつ人でも、大きな問題を抱えている人でも、その人の中には必ず“生きる力”が内在しており、生き抜く知恵は、その人の心の奥深いところ(深層心理)に必ず存在しています。

人は、人生途上の悩みや労苦に出合う度に、心の奥底にもつ生きる意志と力を存分に発揮、輝かせ現してゆける存在だと思います。また、人は生きる目的や意思を“言葉にして”明確に意識することで、日々の困難に立ち向かい、生き抜く強さを得られるものでもあります。

日常の小さな生の内にも、ささやかな行動にも、生きる意志を言葉として、明確に意識、反映させながら生きてゆけるもの。それが人間だと思うのです。

いつにも増して、行動に先立つ意志、動機(なぜそうしたいのか?)を“明確に意識すること”を、自身に課す気持ちになっているのは、昨日の、Aさんの応答から、「動機は明確ですか?」、婉曲に問われている気がしたからです。Aさんにそんな意図はなかったのかもしれませんが、私は気付きました。きっかけをいただいたことを、感謝しています。



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理想的なカウンセリング―(1)

2008年01月20日 | 未整理
生き甲斐の心理学のブログが本になり、好評のようです。製本の関係上、少々高価ですが、私も手許に置きたいと思いました。毎日のブログを一読して、そうかっ!と膝を打ち、納得してしまうこともありますが、ほとんどの場合は、何かしら刺激を受けて、ブログの言葉が心に引っかかってきて、その日の思索や自問自答のきっかけとなることが多いのです。「いつだったか、あんなことが書いてあったけど…」と、かなり日数が経ってから、ブログの内容がふと思い出され、確かめたい時もありますが、そんなとき、ポケットサイズの本があるととても助かります。

カウンセリングの傾聴では、ひたすら相手の感情を聴くことが肝心で、カウンセラーは常に、悩んでいる相手が、今この時に、安心して、心の内を語れるような場をつくることを目指します。カウンセラーが愛情深い姿勢で臨んだときに、相手は安心と信頼を感じて、何を語っても大丈夫だという気持ちになるでしょう。

それから、暗い感情をさまよう相手の話に熱心に耳を傾け、その人の心の防衛、現実吟味、考え方の揺らめき加減を把握するよう努めます。理想のカウンセリングを実現するために、私たちは自分に対して、平素から自身の感情によく気付き、心の防衛や現実吟味のありよう、考え方に整合性があるかどうかを問いかけ、意識化する訓練を生涯続けますが、日常に出合う具体的な関係の中で、愛について思索を深めておくことは、とりわけ大事なことでしょう。

生き甲斐の心理学のブログは、カウンセリングの勉強を進めていくうえで、一人ではなかなか至れない考えるヒントや、自問自答のきっかけを与えてくれる最良の教材です。

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牛になる!

2008年01月18日 | 五感と体感
前回、身についてしまった“不一致の行動”について書き記した晩、突如浮んだイメージが、「牛になろう!」でした。不一致の行動に、ほとほと嫌気がさした結果が動物になる決意とは、これまでなかったことですが、確かに本意に反した行動をとるのは人間ぐらいのもの。動物を目指せば、不一致の悩みは解消されるに決まっていますし、動物の要素を生きることは、“本能を大事に生きること”にも繋がってゆくでしょう。

不一致の行動への傾きを察知するや(無理をする体感に気付くと)、牛の自分を意識するのですが、意識すると体の方もすぐに反応して息を吸い込み肩の辺りが伸びやかになる感覚が、とても爽快です。数ある動物の中で、なぜ牛が浮んできたのかは不明ですが、野原で草を食む牛、不一致の誘惑(不安にかられること)に動じない牛になります。

今頃の季節、私の野原は、薪ストーブの前です。傍らの椅子で目を瞑り、耳を凝らすと、微かな音がいろいろと耳に入ってきます。チックタック、チックタック(意外と大きな掛け時計の音)、トゥン…トゥン…(薬缶の沸いてきた音)、ピシッー(建材が…)、ピッピッピッ、カーッカーッ(と鳥が鳴く)、ゴォーーー(遥か上空をゆくジェット機)、ビュイーーン(彼方の山のチェーンソー)、カサコソ、カサ、、、(潜伏している姫鼠!?)、そして薪の燃える音と、様々な音が聴こえてきます。

朝は冬枯れの庭を眺めながら、両手を振り子のように大きく振る運動を始めると、くるんと回る牛の尻尾を連想して、なんとも愉快な気持ちになります。「無理する必要なんて全然なかった…」、牛になって、不自由だった自分の姿がよくよく見えてきました。はじめて知った自由の味。このプロセスを大事にしたいと思います。




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エンドレス・ジャーニー

2008年01月13日 | 意識と知覚
ある不安感への反応がワンパターン、長年の習性で、その不安感に対して、どうしても、正直な行動がとれません。ある時、その不一致に気付いてから、同じ轍は二度と踏むまいと決心したはずなのに、忘れた頃に奇襲されては撃沈することを、何度繰り返したことでしょう。いい加減、今朝の失敗を最後にしたいので、テキストを開き、自分に起きていることを、じっくりと再考してみました。

不安感の背景には“嫌い”という感情があるのは確かなのですが、この感情を避けたくて、そんな必要などまったくないときに、反射的に、本意でない行動にでてしまうのです。表面上は誰も傷つかないし、どうということのない出来事に見えても、繰り返してしまった不愉快と不誠実な態度は、自分がいちばんよく知っています。心がけるべきは、“この不安感”を意識して、しっかり体感で摑んでおくこと。それから、“嫌い”という感情を避ける必要はないこと、むしろ、これからは“この嫌いを怖れてはいけない”と考えることにします。

“信じて見えてくるもの”を生きるためには、日々湧いてくる、無数の感情を受け取れるだけの豊かな襞を、自分の内にもつ必要があります。好き・嫌い、怖い・怖くないに始まって、あらゆる感情を、その強弱と微妙な濃淡、色彩や質感を意識できるだけの感性を磨くこと。

豊かな感情生活への訓練は、生きている限り終りがありません。そんな中、感情の大地を耕して、繊細な襞を育てるために、情感溢れる音楽に触れて体感を意識するのは、なかなか楽しい訓練と感じます。暫らくは、♪エンドレス・ジャーニーという曲の入っている、HopeというタイトルのジャズピアノのCDを友として訓練に励むつもりです。


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こころに期すること

2008年01月07日 | 意識と知覚
感情は意識さえ出来れば、コントロールが利きます。“この感情は自分のものである”という感覚をもてることが大事なのですが、つい最近、体感を微細に意識してみることで、長年、気付かぬままに、常態になっていた不安感に気付きました。少し先のことを思い煩い、その感情を抑圧することが習慣化していて、あまりにも、これが私の常態なのだと思い込み気付けなかったようです。この緊張を解いて、もっと自由になりたい。それには先をみるのでなく今を生きればよいと、答えは簡単ですが、実践はどうするのか、具体的な心の持ち方がいま一つ見えません。

そんな折、昨日のことですが、たまたま手にした冊子の中の「本当の幸福は“なすべきことに没頭すること”という真理・・・」、という一文が目に飛び込み、一読して、今を生きる実践は、“今ここにある、目の前の事象をしっかり見て、今ここで湧いてきた思考、感情、行動に没頭すること”と、了解しました。文中の言葉を自分のために解釈、指針にしたわけですが、「幸福~真理」という言葉が示すように、深いところでは繋がるはずです。長い間、感情を抑えるのが習い性になっていて、感情との付き合いに不慣れな私は、“今ここにある感情”に対して、愚直なくらい誠実に接したい、そうしなければと強く思います。

今朝、寒の頃には珍しい、やわらかな雨の降りそそぐ庭に、苗木の蝋梅がいくつも蕾を付け、二つ花を咲かせているのを見つけました。蝋梅の花は、私が心に期したことの重みを誰よりも理解し、静かに、密かに目撃してくれているように見えました。

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自分を知ること

2008年01月04日 | 第9章:愛
あなたとわたしの大切な関係は“相手をよく見ること”から始まる・・・愛するとは、相手を出来る限り正確に見ること。そう考えて、カウンセリングの勉強を続けてきましたが、未だ、これがなかなか難しく実行できないのは、そも、自分をよく見てこなかったからではないか?はっと思い至ります。今頃になって思い至るとは、なんとも遅すぎる。でも、気付きはいつも“時に適って”やってくるものだと信じています。

嘆いているより、まずは自分を正確に見ることから始めようと、暢気に過ごした休日から、日常の雑事に動き出した身体に意識を向けてゆくと、「前のめりの感じ・・・、何かを焦っている、胸のあたりが緊張していて、呼吸も浅い・・・」こんな体感に気付きます。何を焦っているのか?ここから始めた自問自答でわかったのは、意外にも、自覚していた以上に強い不安感をもっているということでした。

常に少し先を思い煩って、日々の雑事、作業がきちんとできるか、予定通りにこなせるか、日常的な不安感があって(意識できませんでしたが)、その結果、身体が緊張しているようなのです。長い間、抑えることが常態になっていただけに、気付き難かった不安感。小さなことですが、その不安が意識できただけで、なにやら身体はゆるみ、ほーっと、解放感を覚えます。

私の“自分を正確に知ること”の一歩は、不安感を意識することから始まりました。不必要な緊張を解いて、のびやかに日々を過ごしながら、自分をよく見ることから始めて、いつかきっと、“あなたをよく見て、もっと知ることができたら”と、思います。
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