Kobby loves 埼玉&レッズ

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常に裏を狙う(シャルケ対Rマドリード)

2014-04-06 15:06:56 | ワールドサッカー
普段、風邪などで体調を崩したときは、ワールドサッカーを見るチャンスだと思って、時には朝から晩までビデオを見ることもあります。しかし、昨日の風邪は座っているだけでも辛いほどだったので、食事中以外の時間はほとんで寝ている状態でした。ようやく、今日に入って元気が出てきたので、たまったワールドサッカーのビデオから、欧州CLベスト16の第1戦、シャルケ(ドイツ)対Rマドリード(スペイン)を見ました。

スペインリーグは普段は見られないので、アンチェロッティになってからのRマドリードは初めて見るのも、この試合を見たかった理由です。モウリーニョ時代は手堅いサッカーのイメージでしたが、この試合では3トップのベイル(11番)、ベンゼマ(9番)、Cロナウド(7番)が全員スピード型という理由で、どんなときでも裏へパスを出して走らせるスタイルを貫いてきました。

この3トップ全員にゴールが生まれ、結果は5-0と圧勝したRマドリードでしたが、4-3-3の中盤のうちアンカータイプはシャビ・アロンソ(14番)だけで、右のモドリッチ(19番)はトップ下タイプ、左のディマリア(22番)はサイドアタッカータイプで、どちらもボランチではありません。ユベントスが強かった頃の4-3-3では、3人の中盤はボランチタイプで守りを固めていたので、このRマドリードの前がかりの起用がうまく行くか気にしていました。

しかし、それは杞憂でした。シャビ・アロンソこそ守備に専念していましたが、モドリッチもディマリアも素早くボールをさばいて相手に隙を与えず、どこからでもゲームメークができるRマドリードの強さを発揮する原動力になっていました。その結果、誰が持っても裏を狙うのがRマドリードのスタイルになっていて、何度も裏へ走られればシャルケがラインDFを高い位置に引いたらやられる展開になりました。

また、ベイルもCロナウドもシュート技術が非常に高いです。GKとの1対1になったとき、落ち着いてGKの肩口を抜く浮き球を正確に放てるのはさすがワールドクラスで、裏へ出てフリーになれば即ゴールというRマドリードの強さだけが目立った試合でした。

シャルケは惨敗だっただけに、この試合だけ見ればどこがいいかわかるには至りませんでした。サイドハーフのドラクスラー(10番)、ファルファン(17番)のところまではボールが持てていましたが、そこからの展開がなく、1トップのフンテラール(25番)はほとんどボールに触れませんでした。シャルケの内田は欠場でしたが、これだけの惨敗だと出てなくてよかったかもしれません。
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ミスを恐れず進め(浜田水輝)

2014-04-06 13:18:04 | 浦和レッズ
大宮戦のヒーローは決勝点の青木でしょうが、まだどういう選手かわかるほどじっくりと見ていないので、代わりにCB浜田水輝選手を取り上げます。浜田は高橋峻希(現神戸)、山田直輝という高円宮杯優勝メンバーと同期の黄金世代です。

一度、新型インフルエンザが流行した頃に隔離されて実家から寮に戻る途中の、新人時代の浜田を武蔵野線の電車で見かけたことがありますが、当時は気づいていたのは私一人でした。浜田のプレースタイルは筋肉質の体を生かしたフィジカルの強さのように思えますが、実際はポジショニングで勝負する頭脳派DFです。

一度、駒場スタジアムで行われた天皇杯徳島戦で彼のボランチを見ましたが、アンカー気味にしっかり位置取りをして、ダブルボランチを組んだ小島を気持ちよく上がらせたプレーが印象的です。また、浜田はDF陣の中では槙野の次くらいの攻撃センスを持っています。

五輪代表では何度かセットプレーを頭で合わせて点を取っています。2011年のナビスコ杯決勝の鹿島戦でリードされた終盤に浜田をFWに上げたら機能したように、ヘディングでロングボールを落とす技術は高いです。

課題は足元が比較的雑なところです。フィンケ監督の最終戦になった2010年のホーム神戸戦でミスから2失点に絡んだり、2012年のアウェイ鳥栖戦でクリアミスを拾われて失点したりと、セーフティーファーストが求められるCBにとっては課題がありました。

しかし、今季レンタル先の新潟から戻った浜田は、強力なポストプレーヤー対策にDFに入る、一つのオプションになれました。メンタル面も、ミスを引きずらないようになり、確実に戦力になれそうです。DFというポジション故に、勝利しなければ評価されないでしょうが、ナビスコ杯大宮戦の勝利が、これからの浜田のサッカー人生のきっかけになるといいと思います。
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