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脇役から得点王へ(マルキーニョス)

2014-04-30 10:35:07 | 他チーム
先日、カズが持っていたJ1通算得点2位の139点が、神戸FWマルキーニョスに破られたニュースがありました。マルキーニョスは同じチームに長くしたFWではなく、東京V、横浜FM、千葉、清水、鹿島、仙台、横浜FM、神戸と渡り歩いている選手です。

ただ、マルキーニョスはカズのように最初からスーパースターではありませんでした。東京V時代は無名で、W杯決勝でプレーしたブラジル代表FWエジムンドと2トップを組めることに感激していた若者でした。マルキーニョスは日本でプレーした最初の5年間、二桁得点は一度しかないFWでした。

しかし、日本という国は戦術マニアの監督が多く、マルキーニョスが持ち味の運動量で走り回って相手のプレーをちょっと遅らせてくれた地味な貢献をちゃんと見てくれます。マルキーニョスはたとえ放出されても常に他チームからオファーが来ました。

一番印象深いのはリーグ得点王にもなった鹿島時代です。清水で2年連続二桁得点を挙げて勝ち取った鹿島からのオファーでしたが、当時のオリベイラサッカーでマルキーニョスは守備でもキーマンでした。覚えているのは2008年の天皇杯決勝の広島戦です。

当時、内田篤人が開始早々に先制点を入れた鹿島のオリベイラ監督は、広島の良さを徹底的に消しに行きました。その先頭に立ったのがマルキーニョスでした。相手CB、ストヤノフのオーバーラップにふたをすべく、前から積極的にプレスに行ってストヤノフを封じ、相手の良さを絶対に出させないオリベイラサッカーの神髄を見せてくれました。

正直、最初の無名時代を知る私は、彼がリーグ得点王やMVPを取るほどの選手になることは予想していませんでした。しかし、サッカー選手は走れる能力は大きな武器で、正しいポジショニングやスペースの見分け方など、ちょっとしたきっかけで浮上できたのでしょう。

マルキーニョスは今は神戸所属です。38歳の今、まだJ1からオファーが来るのが彼の価値で、しかも今でも運動量が多いという自己管理をしています。ここまで来たら、ゴン中山の持っているJ1最多得点にも挑戦して欲しいと、期待しています。

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