Kobby loves 埼玉&レッズ

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打撃が開眼した即戦力(源田壮亮)

2017-06-12 21:36:51 | 他スポーツ
昨年までのライオンズでは、遊撃のポジションは課題でした。いろんな選手が入れ替わり出場しましたが、永江は打率が1割台、呉念庭は守備が課題と、これといって決め手のある選手がいなかったポジションでした。中島がアメリカに移籍して以来、なかなか後進が育たないで苦しみました。

今回、話題にする源田壮亮選手は、社会人野球のトヨタ自動車からドラフト3位で入団したルーキーです。走攻守三拍子揃った選手が理想としても、ドラフトの際に源田の評価は「走と守は持っている」と打撃は課題としても、即戦力という評価で入団してきます。事実、社会人野球でも9番打者で、その打力がどこまで通用するかが鍵でした。

ライオンズのキャンプで、源田は同じように社会人野球から入団した辻監督に、打球を強く叩く練習を仕込まれます。それまでの社会人時代は足を生かそうとするあまり、当てて走る「走り打ち」だった打撃を、強く打って引っ張ることができるようになります。左打者の源田の場合、チームバッティングの右方向の打球を飛ばすには、強く引っ張って打つことが必要だったので理に適っていました。

源田はその指導の成果もあってオープン戦で3割近い打率を残し、開幕戦は9番遊撃でスタメン出場を勝ち取ります。開幕戦で2番に入った田代の打撃の調子が上がらないこともあって、源田が2番に抜擢されるのに時間はかかりませんでした。負け試合の終盤でも、源田にはあえて代打を出さず、相手の抑え投手の球筋をできるだけ見て欲しいという首脳陣の親心もありました。

本人は打撃に関しては「まだまだです」とあまり乗ってきませんが、守備の話を振ると嬉しそうに答えてくれます。その守備は、地肩の強さを最大限に生かしている印象で、少し深いポジションから速いボールを1塁に放れます。相手打者が俊足でなければ、三遊間の深い位置で取ってもアウトにできるほどです。

失策数こそ多く、ヤクルト戦では9回2死から遊ゴロを悪送球して同点にされるタイムリーエラーも経験していますが、それでも安打をアウトにした回数を考えれば源田の価値は大きいです。社会人野球出身で2000本安打を打った、元ヤクルトの宮本慎也さんをお手本に頑張って欲しい逸材です。



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柏のような相手(U-20日本対ベネズエラ)

2017-06-12 21:34:25 | ワールドサッカー
今更ですが、U-20W杯の決勝トーナメント1回戦、ベネズエラ戦の映像をビデオで確認しました。結果は延長戦の末、0-1の敗戦に終わり、日本代表の挑戦はベスト16で終わりました。その、負けたとわかっている試合をあえて見た理由は、ベネズエラがどんなチームだか知りたいという動機がありました。

ベネズエラはサッカー強豪国ではありません。かつては南米10か国の中で最弱チームの位置にいました。理由としてはベネズエラが野球が盛んな土地で、運動神経のいい子供がメジャーリーグに憧れて野球に行ってしまうことが挙げられていました。それでも、南米連盟にいることで、ブラジルやアルゼンチンが4年に2回、真剣勝負で対戦するという代表強化にはいい環境があります。

今回のベネズエラは、Jリーグで言えば柏レイソルのようなチームでした。柏にはトップ下に運動量の多い小柄な中川がいますが、ベネズエラには10番をつけたソテルドという小柄なテクニシャンがいました。9番のFWペーニャ、19番の右MFコルドバ、7番の左MFペニャランダらが連動してプレスを掛けてくる組織力と個人技を併せ持ったチームでした。

もっとも、柏と違うのはプレスがずっと続くわけではなかったことです。日本がボールを回して、粘ってつないでいけば、次第に疲れてラインが下がる時間もありました。特に、堂安あたりが中央付近で持ってサイドに回すことで、クロスから2トップの岩崎、高木が合わせた惜しい形もありました。

注目の15歳、久保建英のプレーもチェックしました。小柄なのでトップに張っていられないタイプで、少し下がり目の位置で持ちたがるFWですが、フリーになるのがうまいという長所を持っています。特に、日本がセカンドボールを拾ってから、縦パスを受けやすい位置を見つけているので、そこから得意な個人技を見せることができていました。

惜しかった敗戦でしたが、失点の形はCKからのヘディングシュートでした。どうしても、中央の守備という意味では南米の抜け目なさを打ち破れるだけの力がなかった印象は受けます。CBの強化は、これからの日本サッカーの強化に、重要な課題になってくるものと思われます。
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